OGK KABUTOの新型ヘルメット『Zenard』レビュー 快適性アップ、キノコヘッド軽減

2015/05/14(木) - 11:52 | bisoh
OGK KABUTOのヘルメット『レジモス』を使ってはや3年以上。パッドを変えたりアジャスターを交換しながら使ってきたが本体がだいぶくたびれてきたため、小型化し快適性も上がったと評判の新型ヘルメット『Zenard(ゼナード)』に買い換えた。レジモスと比較しつつ1ヶ月使ってみたレビュー。

OGK KABUTO Zenardと付属品。予備のノーマルパッドに2種類の特殊パッド、取扱説明書OGK KABUTO Zenardと付属品。予備のノーマルパッドに2種類の特殊パッド、取扱説明書 (c)Bisoh
ゼナードの箱。切り欠き部分からヘルメット本体が確認できるゼナードの箱。切り欠き部分からヘルメット本体が確認できる (c)Bisoh予備のノーマルインナーパッドが付属予備のノーマルインナーパッドが付属 (c)Bisoh

OGKのヘルメットはモストロ、レジモスにゼナードときて3代目。長く使っている。カラーはこれまでホワイトやシルバーと明るめにしてきたけれど、今回はブラック。近頃黒っぽい製品ばかり買っていてダークサイドに堕ちそう。

虫除けのメッシュ素材がついたA.I.ネットは健在。加えて冬の防風に役立つWinterインナーパッドが付属するようになった。こういうものまで標準で付いているのは嬉しい。

OGK KABUTO Zenard 右斜め前からOGK KABUTO Zenard 右斜め前から (c)BisohOGK KABUTO Zenard 右側面。JCF認定マークが貼られているOGK KABUTO Zenard 右側面。JCF認定マークが貼られている (c)Bisoh

メッシュタイプのA.I.ネットメッシュタイプのA.I.ネット (c)Bisoh防風タイプのWinterインナーパッド防風タイプのWinterインナーパッド (c)Bisoh

通気性は前面の開口部をレジモスより15%拡大して性能アップ。ストラップやパッドは瞬間消臭繊維『MOFF』を使用し、3年消臭を謳っている。前述の通り、3年も使うと交換時期に達するため、必要十分な性能と言える。

アジャスターもレジモスのXF-3からXF-5にアップグレード。よりダイヤルのピッチが細かくなっていて調整がしやすい。前後2段階の位置調整もできる。被ってみてもフィット感が確実に上がったのを実感できた。

究極の通気性能を謳う究極の通気性能を謳う (c)Bisohストラップやパッドは3年消臭を謳う瞬間消臭繊維『MOFF』を使用ストラップやパッドは3年消臭を謳う瞬間消臭繊維『MOFF』を使用 (c)Bisoh

アジャスターは前後2段階に調整できるアジャスターは前後2段階に調整できる (c)Bisoh調整穴が見えるアジャスターの付け根部分調整穴が見えるアジャスターの付け根部分 (c)Bisoh

レジモスとの外観比較

実は密かに期待していたのがいわゆる『キノコヘッド』の軽減。レジモスに比べると外回りのサイズが少し小さくなったそうで。

自転車のレーサースタイルは身体にピタっとするピチピチ服なので、ヘルメットを被るとどうしても頭が大きく見えてしまいがち。それが多少でも小さく見えるなら購入動機の1つになる。そんなわけで写真に撮って見比べてみた。

ゼナードとレジモスの比較:正面 カニとかエビっぽくなくなったゼナードとレジモスの比較:正面 カニとかエビっぽくなくなった (c)Bisohゼナードとレジモスの比較:上面 一回り小さくなっているのがわかりやすいゼナードとレジモスの比較:上面 一回り小さくなっているのがわかりやすい (c)Bisoh

ゼナードとレジモスの比較:側面 前部の開口が大きくなっているゼナードとレジモスの比較:側面 前部の開口が大きくなっている (c)Bisohゼナードとレジモスの比較:背面 アジャスターがXF-5になり、調整しやすくホールド性アップゼナードとレジモスの比較:背面 アジャスターがXF-5になり、調整しやすくホールド性アップ (c)Bisoh

写真を通して見て、改めてサイズダウンしているのがわかった。実際差が一瞬でわかるかと言うと難しいんだけども、気持ちとして「小さくなった」という事実はやはり大事。うん。

1ヶ月使ってみて

ゼナードを購入したのは4月初旬。それから5月初旬まで1ヶ月ほど使ってみて、何よりもフィット感の向上が体感出来ている。レジモスの時は微妙に動いていたのが、それすらなくなった感じ。自分は典型的な日本人頭なので、このゼナードもモストロやレジモス同様に多くの日本人にフィットすると思う。

被ったところ被ったところ (c)Bisoh
XF-5アジャスターはモストロのXF-3よりフィット感が上がっているXF-5アジャスターはモストロのXF-3よりフィット感が上がっている (c)Bisoh補強と空力特性アップを兼ねたエアチャンネルプレート補強と空力特性アップを兼ねたエアチャンネルプレート (c)Bisoh

また、レジモスは自分の場合、どう調整してもやや前下がりになってしまっていたのが、ゼナードは『真っ直ぐに被れている』感覚がある。人それぞれなのでなんとも言えないけれど、自分には眉毛の上に少し空きのできる(額が少し出る)位置が良くて、それにしっかり調整出来た、ということ。

そして乗っていると頭が涼しい。25〜30度という夏日にも乗ったけれど、汗が目の方に滴ってこなかった。やはり開口部が広がった効果はある模様。

快適です快適です (c)Bisoh
空力特性については…レジモスとの差を強烈に実感出来るような脚がないからはっきりとわからない(苦笑)。30〜33km/h程度で巡航していて、向かい風や横風の時に頭が持ってかれる感じが減ったのはあるかも。

自転車で長距離乗るとヘルメットの重さや快適性の低さはものすごいストレスになる。頭が暑さで蒸れたり、首や肩が凝ってくると思考や判断力の低下も起きる。

2015年4月の実売で23,000円少々と安い買い物ではなかったけれど、やはりゼナードを買って良かったと思う。小ぶりで軽量で快適、そして安全。疲労を伴う場面で長時間身につける物は、しっかりした物を買って間違いなし。