OGK KABUTO史上最軽量ヘルメット『FLAIR』レビュー2 BC-Glosbeとのサイズ比較や快適性について

2019/06/10(月) - 16:46 | bisoh
FLAIR(フレアー)自体のデザインや軽やかさは1つ前の記事でわかったので、今回は今うちにあるBC-Glosbe(ビーシー・グロッスベ)と写真でサイズを比較しながらボンヤリと感想を。

BC-GLOSBE(左)とFLAIR(右)の比較。頭頂部や左右方向への張り出しがBC-GLOSBEの方が少ないBC-GLOSBE(左)とFLAIR(右)の比較。頭頂部や左右方向への張り出しがBC-GLOSBEの方が少ない (c)Bisoh
写真のFLAIRとBC-Glosbeは、ともにS/Mサイズ。アジャスターの高さの調整位置も2つ目に揃えてある。見るとわかる通り、BC-Glosbeの方がFLAIRよりもひと回り小さい。

このサイズ感の違いは、頭頂部と左右方向、左右斜め上方向への角の張り出し方が影響している。BC-Glosbeはそれがあまりなくなだらかだが、FLAIRは角張り具合がはっきりわかる。後頭部もトンガリツンツン具合が減ったとは言え、それがあるFLAIRの方が長い。

あと、頭頂部から後部へ向けての高さがBC-Glosbeの方が低くなっている。この辺はレース用のFLAIRとタウンユースのBC-Glosbeとで、空気の流し方や流量に対する設計の違いが関係していそうではあり。まあそれを言うなら全部そうだよね…。

いずれにせよ全体的にBC-Glosbeの方がFLAIRより小ぶり。街乗りでスタイル重視ならやっぱりこれかな。逆にロードに乗ってレーシーな格好で走るならFLAIRのデザインの方がマッチしやすいとは思う。BC-Glosbeは小さいけどポテっとした感じのデザインなので。

FLAIRにしても、歴代のOGK KABUTOのレース用ヘルメットの中で比べたら、小ぶりな方であることは確か。自分が使ってきたもので比べるなら…

大 ← MOSTRO = REDIMOS > Zenard > FLAIR → 小

と言った順番になるかなと。

横からの比較。後頭部のツンツンの分だけFLAIRの方が長く見える横からの比較。後頭部のツンツンの分だけFLAIRの方が長く見える (c)Bisoh後頭部からの比較。やはり通気口が広くて多いFLAIRの方が夏場は良さそう後頭部からの比較。やはり通気口が広くて多いFLAIRの方が夏場は良さそう (c)Bisoh

頭頂部からの比較。BC-GLOSBEよりFLAIRが一回り大きいことがここでもわかる頭頂部からの比較。BC-GLOSBEよりFLAIRが一回り大きいことがここでもわかる (c)Bisoh
一方で快適性は、完全にBC-GlosbeよりFLAIRが勝っている。まずフィット感がとても良い。そして軽い。BC-GlosbeのS/Mサイズが公称260gで、自分のFLAIRのXF-7アジャスター+ノーマルインナーパッドの組み合わせは実測184g。76gも違う。

実際にFLAIRを被って走ってみても、BC-Glosbeよりも風抜けが良く、通気性がアップしていることが感じられたし、軽量化で首周りの負担も軽くなっていることが確認できた。

特に通気性はZenardと比べても遜色ないのでは?と言う気も。返す返すもZenardを処分してしまったことが悔やまれる。実際に比べてみたかった。ライドした日は曇り空で、帰り道には雨も本格的に降り出すくらいの天気。頭部がほどよく冷えて、発汗がほとんど実感出来ないレベルだった。

FLAIRを被ってピストで30kmほど走ってきたFLAIRを被ってピストで30kmほど走ってきた (c)Bisoh
額や頭部へ当たる風が心地よく、FLAIRの通気性の高さを感じられた額や頭部へ当たる風が心地よく、FLAIRの通気性の高さを感じられた
カラーで言うと、これは個人の好みだけれど、FLAIRにヘルメット全体がマットブラックと言う色の選択肢があったこともありがたかった。もう1つ検討していたAERO-R1はそれがなかったため、今回の選択肢からは外れた。マットブラックはあるものの、排気部分のサイドパーツにシルバーが使われており、これがなかなか目立つ。どこから見てもギラギラしてなくて、極力地味なのが良いんです。

AERO-R1の形はシンプルめで好きなので、色もマットブラック1色しか使わないパターンを用意してくれたらいいなと。マーケティング的には地味過ぎるのかな…。

とにもかくにも、これから暑い日に被るヘルメットは、FLAIR一択になると思う。しかし、つい最近まで暑さで死ぬと思ってたのに、梅雨入りした途端に涼しくなって拍子抜け。雨ばかりも嫌だけど、梅雨明けの暑さも怖い。