細田美装が開発したX68000 Z用USBハブ「UHB68Z」のガイドページです。
諸事情によりパッケージ表記やタイトル周りではX68KZとしていますが、X68000 Zの底面にスタッキング出来るよう、ケースを設計してあります。USBハブと言う元来の機能上、他のUSBポート搭載端末でも使えるため専用品ではありませんが、スタッキングがもたらすX68000 Zとの一体感が、この製品最大の特徴です。

X68000 Zのために作ったUSBハブ「UBH68Z」 (c)Hosoda Bisoh

X68000 ZをスタッキングしたUBH68Z (c)Hosoda Bisoh
UBH68Zの各入出力にはESD保護チップを搭載し、バスパワー、セルフパワーともに過電流・逆流防止用の保護回路がついています。バス/セルフパワーは、本機側面のスイッチにより手動で切り替えられます。
加えて3.3V出力を備えています。こちらも本機側面のスイッチでON/OFF出来ます。

UBH68Z上面 (c)Hosoda Bisoh 
UBH68Z底面 (c)Hosoda Bisoh

バスパワー/セルフパワーの切り替えスイッチと3.3V出力のスイッチがついた側面 (c)Hosoda Bisoh

左スイッチ(電源切替):B=バスパワー、S=セルフパワー/右スイッチ(3.3V):0=OFF、I=ON (c)Hosoda Bisoh 
背面は左から3.3V出力、セルフパワー入力(USB Type-C)、バスパワー入力(microUSB)、USB ポート(Type-A) (c)Hosoda Bisoh
セルフパワー供給用のACアダプターとUSB Type-Cケーブルは付属しません。5V/1.5A以上を供給可能なUSB/USB PD対応のACアダプターを別途ご用意ください。

付属品のmicroUSBケーブル、DCケーブル (c)Hosoda Bisoh

セルフパワーにするとX68000 Zの電源をオフにしてもUBH68Zには通電しっ放しになるので、スイッチをバスパワー側(B)に入れてオフした方が良いです (c)Hosoda Bisoh

あえてX68000 Zの横に置くのも良いかも? (c)Hosoda Bisoh 
X68000 Zの右横にUBH68Zを置いた場合 (c)Hosoda Bisoh

グレーのX68000 Z EAKとUBH68Zとの組み合わせも、上から3段の濃度変化で意外とマッチします (c)Hosoda Bisoh

少し斜め前からの底面部分の眺め (c)Hosoda Bisoh 
X68000 Z EAKの右隣にUBH68Zを置いたところ (c)Hosoda Bisoh
たとえば、X68000 ZにレトロPCやレトロゲーム界隈で流行っているダイソーの300円スピーカーの電源入力であるUSBコネクタを繋げると、X68000 ZのUSB回路が破壊されます(実証済み)。そのまま接続し続けていると、X68000 ZのSoCも破壊します(実証済み)。
これは他のUSBハブでも同様に起きる現象で、UBH68Zの不具合ではありません。X68000 Z本体側の問題です。バスパワー/セルフパワー無関係に発生します。
もちろんX68000 Zのランチャーやゲーム、エミュレーター起動時は、UBH68Zを介してUSBキーボードを使うことが出来ます。
また、当製品はX68000 Z製造元の株式会社瑞起様とは一切無関係の個人製作ハードウェアです。当製品について、瑞起様へお問い合わせをしたり、サポート等を要求する事はお止めください。

UBH68Zの基板 (c)Hosoda Bisoh

セルフパワー&バスパワーの保護回路周り。ハイサイドスイッチとポリスイッチの電流容量が異なります (c)Hosoda Bisoh 
ハイサイドスイッチはセルフパワー側がTPS2069E、バスパワー側がTPS2051C。いずれもテキサス・インスツルメンツ製 (c)Hosoda Bisoh
超過量が大きい場合は瞬時に切断されますが、超過量が少ない場合は、その量に応じてポリスイッチが0.数秒〜数分かけて電圧を降下させ、最終的に電源を切断します。
こうなった場合は、即座に外部電源と接続機器を本機から全て抜き、次の使用開始まで間を空けてください。
使用を再開する際は、消費電力の大きな機器を除き、表示の電流値を超えないように機器類を接続してください。何度も過電流を流すとUBH68Zのみならず、X68000 Z本体や接続機器の故障にも繋がります。
大事なことなので再度書きますが、X68000 Zは本体の保護回路が脆弱なため、少しでも過電流や逆流が起きるとあっという間に壊れます。くれぐれもご注意ください。
UBH68Zのケースは、上下4本ずつ計8本のネジが、中で真鍮製の六角スペーサー4本を介して留まっています。ケース上面に六角スペーサーが嵌まる型があるので、これをそのままにして底面のネジのみ緩めて外すと、分解時の散らばりを防げる上、組み立ても楽です。以下の写真でその構造をご確認ください。

基板を取り出すには、底面のネジ4本を外します (c)Hosoda Bisoh 
ケース底面を外したところ。これで基板が外せます (c)Hosoda Bisoh

UBH68Zを構成する基板とケース (c)Hosoda Bisoh

UBH68Zに使用しているネジ類。5mm六角スペーサー、M2.5✕5mmネジ、M2.5✕7mmネジ (c)Hosoda Bisoh
その後発売されたX68000 Z Black Model(Product Edition)のUSBポートの許容電流量が低く、Early Access kit付属のキーボードやTNBさん作「じょいぽーとU君」等の一部のUSB機器が、この機種で使えない事に端を発し、セルフパワー化。さらには3.3Vで稼働する機器を利用したいと言う要望も頂き、3.3V電源も搭載する方向で開発を進め、実現に至りました。
UBH68Zは私にとって初めての基板・ケース統合型製品の開発と言うことで、知識と技量の不足により非常に時間がかかってしまいましたが、その間、Twitter(X)を通して幾人もの方々からアドバイスや励ましの言葉を頂いて完成に至る事が出来ました。この場を借りて、見守り、応援してくださった皆さんに感謝いたします。購入された皆さんに、UBH68Zを便利に使って頂けたら嬉しいです。ありがとうございました。
諸事情によりパッケージ表記やタイトル周りではX68KZとしていますが、X68000 Zの底面にスタッキング出来るよう、ケースを設計してあります。USBハブと言う元来の機能上、他のUSBポート搭載端末でも使えるため専用品ではありませんが、スタッキングがもたらすX68000 Zとの一体感が、この製品最大の特徴です。


UBH68Zの各入出力にはESD保護チップを搭載し、バスパワー、セルフパワーともに過電流・逆流防止用の保護回路がついています。バス/セルフパワーは、本機側面のスイッチにより手動で切り替えられます。
加えて3.3V出力を備えています。こちらも本機側面のスイッチでON/OFF出来ます。





スペック
USBポート | Type-A(USB High Speed) x3 |
USB I/O(X68000 Z等のホストマシン接続用) | microUSB x1(5V / 最大0.3A) |
DC入力(セルフパワー) | USB Type-C x1(5V / 最大1.5A、USB PD系ACアダプターも使用可) |
DC出力: | 3.3V x1(外径3.5mm/内径1.35mm DCジャック、センタープラス) |
付属品
microUSBケーブル(約25cm) |
DCケーブル(約50cm、3.3V出力用) (DCジャック仕様:外径3.5mm/内径1.35mm) |
セルフパワー供給用のACアダプターとUSB Type-Cケーブルは付属しません。5V/1.5A以上を供給可能なUSB/USB PD対応のACアダプターを別途ご用意ください。







3.3V出力の使用に際して
X68000 Zと他のUSB機器も組み合わせて使用する場合、セルフパワーモードでの使用を推奨します。禁止事項
3.3V使用にも関連しますが、X68000 Z本体のUSB回路は非常に脆弱です。そのため、特にアンプ等の電源やバッテリー充電用に、UBH68ZおよびX68000 Zを使うことは絶対にやめてください。たとえば、X68000 ZにレトロPCやレトロゲーム界隈で流行っているダイソーの300円スピーカーの電源入力であるUSBコネクタを繋げると、X68000 ZのUSB回路が破壊されます(実証済み)。そのまま接続し続けていると、X68000 ZのSoCも破壊します(実証済み)。
留意事項 1
ケースは光造形3Dプリンターにより出力された物です。3Dプリント中や切削研磨した際についた積層痕や切削痕、小傷や多少の荒れ等があります。これは仕様であり、返品交換の対象にはなりません。どうかご了承ください。留意事項 2
2024年7月現在、ファームウェア更新時(BIOS起動時)にUBH68Zを介してX68000 Z用キーボードを接続すると、キーボードが反応しなくなり、更新操作が行えません。キーボードから操作を行うには、本体のUSBポートへ、キーボードを直接接続する必要があります。これは他のUSBハブでも同様に起きる現象で、UBH68Zの不具合ではありません。X68000 Z本体側の問題です。バスパワー/セルフパワー無関係に発生します。
もちろんX68000 Zのランチャーやゲーム、エミュレーター起動時は、UBH68Zを介してUSBキーボードを使うことが出来ます。
免責事項
当製品および付属品の使用や加工により生じた、あらゆる故障や事故等の不利益について、作者および販売者は一切の責任を負いません。使用者の責任においてご使用ください。また、当製品はX68000 Z製造元の株式会社瑞起様とは一切無関係の個人製作ハードウェアです。当製品について、瑞起様へお問い合わせをしたり、サポート等を要求する事はお止めください。
UBH68Zの電源が切断されたら
UBH68Zは、バスパワーとセルフパワーそれぞれに異なる耐容量のハイサイドスイッチとポリヒューズを内蔵しており、上記に表示している電流値を一定量超過すると電源を切断します。


超過量が大きい場合は瞬時に切断されますが、超過量が少ない場合は、その量に応じてポリスイッチが0.数秒〜数分かけて電圧を降下させ、最終的に電源を切断します。
こうなった場合は、即座に外部電源と接続機器を本機から全て抜き、次の使用開始まで間を空けてください。
使用を再開する際は、消費電力の大きな機器を除き、表示の電流値を超えないように機器類を接続してください。何度も過電流を流すとUBH68Zのみならず、X68000 Z本体や接続機器の故障にも繋がります。
大事なことなので再度書きますが、X68000 Zは本体の保護回路が脆弱なため、少しでも過電流や逆流が起きるとあっという間に壊れます。くれぐれもご注意ください。
分解のしかた
※元々保証はないのですが、基本的に分解や改造は非推奨です。自己責任において行ってください。ケースを塗装したり、中を見てみたい方向けの情報です。UBH68Zのケースは、上下4本ずつ計8本のネジが、中で真鍮製の六角スペーサー4本を介して留まっています。ケース上面に六角スペーサーが嵌まる型があるので、これをそのままにして底面のネジのみ緩めて外すと、分解時の散らばりを防げる上、組み立ても楽です。以下の写真でその構造をご確認ください。




あとがき・謝辞
このUSBハブは2023年7月頃に「X68000 Zとの一体感を保ちつつ、フロントからUSBポートへ直接アクセス出来るようなハブが欲しい」と言う個人的な願望から開発がスタートしました。機器を挿し替えるたびに毎回X68000 Z裏面のUSBポートにアクセスするのは面倒だったからです。その後発売されたX68000 Z Black Model(Product Edition)のUSBポートの許容電流量が低く、Early Access kit付属のキーボードやTNBさん作「じょいぽーとU君」等の一部のUSB機器が、この機種で使えない事に端を発し、セルフパワー化。さらには3.3Vで稼働する機器を利用したいと言う要望も頂き、3.3V電源も搭載する方向で開発を進め、実現に至りました。
UBH68Zは私にとって初めての基板・ケース統合型製品の開発と言うことで、知識と技量の不足により非常に時間がかかってしまいましたが、その間、Twitter(X)を通して幾人もの方々からアドバイスや励ましの言葉を頂いて完成に至る事が出来ました。この場を借りて、見守り、応援してくださった皆さんに感謝いたします。購入された皆さんに、UBH68Zを便利に使って頂けたら嬉しいです。ありがとうございました。
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