Seagateの2.5インチ外付けHDD、ノーマル5TBとFast 4TBとのサイズ＆速度比較

以前Seagateの『Backup Plus Fast 4TB Portable External Hard Drive』を購入して以来、既存のHDDやSSDも含めて運用してきたのだが、ついに容量が枯渇したため4月頃に同社の『Backup Plus 5TB Portable External Hard Drive』を買い増しした。購入当時に両者のサイズと速度を比較してみたので、今さらながらその記録を書いてみた。

Seagate Backup Plus 5TB Portable External Hard Drive USB 3.0 (c)Bisoh
後で気づいたのだけど、5TBは製品名から「Fast」の単語がない。つまり速度的にはFast 4TBには劣る。後述のベンチマークでもそれは明らか。ただ、Fast 4TBの方が大きく重い。それが実際どれくらいの差か、と言うのをこれから見ていく。

寸法の比較

まずは寸法。公称値は、

Fast 4TB	長さ 116.9 x 幅 78 x 厚さ 22.35 mm
5TB	長さ 114.5 x 幅 76 x 厚さ 20.35 mm

だいたい2ミリくらいずつ5TB HDDの方が小さくなっているのがわかる。おそらく内蔵しているHDDの厚みが違うのだと思う。Fast 4TBは普通のポータブルHDDより厚いので15mmじゃないかと。書くだけだと実感がないと思うので、写真で見てみる。

Backup Plus Fast 4TB Portable HDDとの比較。少し小さくなっているのがわかる (c)Bisoh横幅は2ミリほど狭くなった (c)Bisoh

厚みも2ミリ減っている (c)Bisoh重ねてみたところ (c)Bisoh

重ねて斜めから見るとサイズの違いがわかりやすい (c)Bisoh
差はほんの2ミリほどなのだけど、モバイルポーチに入れてみると、他の周辺機器を重ねて入れやすくなったり、横方向への圧迫が減ったりと案外メリットは大きかった。容積を少しでも減らしたい自分としては、とても良いポイント。

重量の比較

こちらは実重量を測った。その差はなんと78g。持ってみても本当に新しい5TBの軽さを実感出来る。非力なモバイラーとしては、容積の減少も相まって嬉しさ倍増。

Fast 4TBの重量は312g (c)Bisoh5TBの重量は234gと、Fast 4TBよりも78g軽量 (c)Bisoh

付属のUSBケーブルの比較

これは製造時期によっても違うかもしれないので、必ずしもこれだとは言い難いのだけど一応。5TBの方はUSB A側コネクタが少し大ぶりになり、HDD側コネクタが小さくなっている。ケーブル長はほぼ同じくらい。重量を測りそこねた。

付属のケーブル比較。左がFast 4TB、右が5TB (c)Bisoh
PCに挿すUSB A側のコネクタは、右の5TBの方がやや大ぶり (c)BisohHDD側のコネクタは、5TBの方が薄くて小ぶり (c)Bisoh

速度比較

実際のパフォーマンスの違いは、思っていたよりも大きかった。ベンチマークの数値上でもそうだし、実感としてもそう。特に500枚とか1000枚と言う大量の写真をここに読み込んだり、一覧を読み出して後処理をかけようとすると、5TBはFast 4TBに比べて待たされる時間が分単位でかなり長くなる。

参考までに、下記がファイル容量1GBの設定でテストしたBlack Magic Speed Testの結果。数年使われて購入当初の速度はないものの、Readは特に1.3倍以上Fast 4TBが速い。

Seagate Backup Plus Fast 4TB Portable HDDのベンチマーク。その名の通り高速 (c)BisohSeagate Backup Plus 5TB Portable HDDのベンチマーク。Fast 4TBにReadがだいぶ劣る (c)Bisoh


こういった事から、スピード感を要求される現場では使えないと言う結論。今は作業が落ち着いた後にデータを移しておく用途に使っていて、まさにバックアップを取るためのHDDと言う感じだ。Fast 4TBの方はそれほどストレスがなく、SSDほどでないにせよ現場でも使いやすかったので、5TBのこの点は残念。

とは言えそこまでじゃない時は、やはり軽さと小ささと大容量が頼りになる。そちらのメリットが大きい人にはお勧め。