うちのシクロクロスにつけているSRAM製油圧ディスクブレーキのホースの交換方法について。作業したのがシクロクロスを組む時なので、確か2016年1月。もう1年半近く経っているネタだけど「またやるだろうし、他に役に立つ人もいるかも」と言うことで覚え書き的に記事にしてみた。
自分のシステムは、初期型の『SRAM RED hydraulic disc brake』のレバーとキャリパー。リザーバー部がちょっとズングリしている。当初リコールもあったけれど、これは対策済みのもの。
SRAM RED ロード用ディスクブレーキレバー (c)Bisoh
用意した道具。
目を保護するためのゴーグル。ホームセンターで800円くらい (c)Bisoh
使い捨てのビニール手袋 (c)Bisoh
必要となる工具。T10トルクスドライバー、小さめのプラスドライバー(板ラチェットについてるやつ)、8mmレンチ、4mmアーレンキー (c)Bisoh
今回購入したホース。油圧ディスク用ではなくて、油圧ロードキャリパー用 (c)Bisoh
写真を撮り忘れたSRAM純正のブリーディングキットは、フルード付きで7000円弱した。高いんだけど、ひと通り必要な物が揃っており、丈夫で何度も使える感じ。2017年5月時点で前後ブレーキとも2回、つまり延べ4回ブリーディングして、パーツが割れたりフルードが漏れたりというトラブルはナシ。
サードパーティ製の安いキットは3000円くらいからあって、こちらはフルードが別売り。耐久性は使った事がないからナゾ。DOT5.1のフルードを合わせると純正との差額は2000円〜2500円。純正キットはネットでもリアル店舗でもなかなか売ってなかったりで、こちらの方がネットでの入手性が良いので、見つからなければこちらを買うのもありかな。
ブレーキホースは、ディスクブレーキ用がなくてロードキャリパー用と書いてあるパッケージを購入した。ホースの長さが違うのかと思いきや、リアディスクブレーキまで十分届いて数10センチ余る長さ。レバー側のコネクター形状はもちろん同じレバーを使うので一緒だし、ディスクキャリパー側のコネクターインサートやオリーブなんかも全て共通していて、何の問題もなかった。たぶんホース長含めて全部一緒なんじゃないかと思う。
ホースのセット内容。ホース本体、レバー側ボルトとそれ用の上下パッキン2つ、キャリパー側ホース固定ボルト、オリーブ (c)Bisoh
パッケージにこの通り、ロード用と書いてあるけど、中身はディスク用と同じ (c)Bisoh
ホース以外のパーツの拡大写真 (c)Bisoh
コネクターインサートは、ホースについているけど、どうせ長さを調整するので、外して保管しておくべし (c)Bisoh
そんなわけで作業スタート。
自転車からレバーとキャリパーを取り外したら、事前にキャリパーのブレーキパッドを外し、シリンダー止めのブロックをキャリパーに挿しておく。まずは8mmのスパナを回し、ディスクキャリパー側のホースを外す。ホースとキャリパーからフルードが出てくるので、不織布などで吸い取りつつ。
8mmスパナでホースを外す (c)Bisoh
ホースを外すと中のホース先端とオリーブが出て来る (c)Bisoh
次はレバー側。プラスドライバーでホースカバーを外す作業。これはレバーのサイドと上面の計3本のネジで止められている。これを外すと固定されていたホースがフリーになる。
次はレバー側 (c)Bisoh
まずはプラスドライバーでリザーバー周りのホースのカバーを外す (c)Bisoh
こんな感じでホースがルーティングされている。ここもプラスドライバーでネジを外す (c)Bisoh
グルグルと (c)Bisoh
ホースカバーを外したところ (c)Bisoh
続いてリザーバーキャップの取り外し。DOT5.1のフルードが入っているので要注意 (c)Bisoh
4つのネジは全てT10トルクス (c)Bisoh
キャップは簡単に外れないようになっている。ネジを外した後は、こぼれないようにリザーバーを地面と平行にする (c)Bisoh
キャップを外したら、不織布でフルードをギュンギュン吸い取る。キャップ側のフルードも一旦綺麗に拭き取る。そして、4mmのアーレンキーでブレーキホースをレバーから外す。これでレバー側の分解も完了。
リザーバーのキャップを外したところ (c)Bisoh
フルードを使い捨ての不織布で吸い取る (c)Bisoh
だいたいスッキリ (c)Bisoh
キャップ側にはゴムパッキンがある。これも綺麗にする (c)Bisoh
4mmのアーレンキーでホースを外す (c)Bisoh
レバー側の分解完了 (c)Bisoh
分解されたSRAM RED油圧ディスクレバーの全パーツ (c)Bisoh
余談だけど、そもそもなぜホース交換したかと言うと、このシステムは元々知人からお安く譲ってもらった物で、その人は日本では一般的な『右前』。つまり右レバーが前ブレーキに対応するように組んであった。
しかし、自分はもう25年以上『左前』で通しているので、ノンビリ走るママチャリならともかく、競技用のシクロクロスで不器用な自分がこのまま走ると危ない。と言うわけで、ブレーキホースの左右入れ替えついでに、フレームに合わせて長さ調整する必要もあり、交換する事にしたのだった。
はい、あとは写真でどうぞ(適当)。
左側のレバーにフロント用のホースを移植 (c)Bisoh
SRAM RED油圧ディスクのキャリパー (c)Bisoh
ホース先端に使うパーツ。左からホース固定ボルト、オリーブ、コネクターインサート (c)Bisoh
レバーからキャリパーまでの距離を測り、ホースの長さを調整して切断したら、コネクターインサートをホースにねじこむ。ここで使うのもT10トルクス (c)Bisoh
はい完成 (c)Bisoh
8mmスパナで固定ボルトをキャリパーの受け口に締め込む (c)Bisoh
ホース取り付け完了。ボルト締める前にブーツ履かせるのを忘れないように (c)Bisoh
ここまで終わると、手間のかかるブリーディングが待っている。手順は簡単だけれど、DOTフルードは気を使うし、エア抜きはある程度時間が必要な作業なので、前後ブレーキのブリーディングをやり終わるとグッタリする。
我が家のMTBはシマノのディスクブレーキを使っていて、こちらの方が安全性の高いミネラルオイルで、準備も作業もずっと楽。どちらにもメリット・デメリットあるものと思うけれど、どちらかと言えば自転車用ディスクブレーキシステムのフルードは、ミネラルタイプに統一されないものかなと。
自分のシステムは、初期型の『SRAM RED hydraulic disc brake』のレバーとキャリパー。リザーバー部がちょっとズングリしている。当初リコールもあったけれど、これは対策済みのもの。

用意した道具。
- SRAM(AVID)製ロード用ディスクブレーキホースセット
- SRAM製油圧ブレーキ用ブリーディングキット(DOT 5.1フルード付き)
- イソプロピルアルコール(DOTフルードの拭き取り用)
- 目を保護するゴーグル
- 使い捨てビニール手袋
- T10トルクスドライバー
- 小さめのプラスドライバー
- 8mmレンチ
- 4mmアーレンキー




写真を撮り忘れたSRAM純正のブリーディングキットは、フルード付きで7000円弱した。高いんだけど、ひと通り必要な物が揃っており、丈夫で何度も使える感じ。2017年5月時点で前後ブレーキとも2回、つまり延べ4回ブリーディングして、パーツが割れたりフルードが漏れたりというトラブルはナシ。
サードパーティ製の安いキットは3000円くらいからあって、こちらはフルードが別売り。耐久性は使った事がないからナゾ。DOT5.1のフルードを合わせると純正との差額は2000円〜2500円。純正キットはネットでもリアル店舗でもなかなか売ってなかったりで、こちらの方がネットでの入手性が良いので、見つからなければこちらを買うのもありかな。
ブレーキホースは、ディスクブレーキ用がなくてロードキャリパー用と書いてあるパッケージを購入した。ホースの長さが違うのかと思いきや、リアディスクブレーキまで十分届いて数10センチ余る長さ。レバー側のコネクター形状はもちろん同じレバーを使うので一緒だし、ディスクキャリパー側のコネクターインサートやオリーブなんかも全て共通していて、何の問題もなかった。たぶんホース長含めて全部一緒なんじゃないかと思う。




1.ブレーキキャリパーとレバーを分解する
はじめに。DOTフルードを拭き取るために使うイソプロピルアルコールを用意し、作業はパーツや手や顔を水洗い出来る場所で。DOTフルードはフレームなどの塗装を溶かしたりする恐れがあるし、人体にも危険な物なので、準備をしっかりしておくべし。そんなわけで作業スタート。
自転車からレバーとキャリパーを取り外したら、事前にキャリパーのブレーキパッドを外し、シリンダー止めのブロックをキャリパーに挿しておく。まずは8mmのスパナを回し、ディスクキャリパー側のホースを外す。ホースとキャリパーからフルードが出てくるので、不織布などで吸い取りつつ。


次はレバー側。プラスドライバーでホースカバーを外す作業。これはレバーのサイドと上面の計3本のネジで止められている。これを外すと固定されていたホースがフリーになる。





2.レバー側のリザーバーを分解する
続いてリザーバーキャップの取り外しへ。リザーバー内にはフルードがたっぷり入っているので、レバーと地面を並行にしてネジを回し、キャップを開ける。


キャップを外したら、不織布でフルードをギュンギュン吸い取る。キャップ側のフルードも一旦綺麗に拭き取る。そして、4mmのアーレンキーでブレーキホースをレバーから外す。これでレバー側の分解も完了。







3.組み立て(ざっくりと)
組み立ては、上記を逆順にやれば良いだけなので、簡単に。余談だけど、そもそもなぜホース交換したかと言うと、このシステムは元々知人からお安く譲ってもらった物で、その人は日本では一般的な『右前』。つまり右レバーが前ブレーキに対応するように組んであった。
しかし、自分はもう25年以上『左前』で通しているので、ノンビリ走るママチャリならともかく、競技用のシクロクロスで不器用な自分がこのまま走ると危ない。と言うわけで、ブレーキホースの左右入れ替えついでに、フレームに合わせて長さ調整する必要もあり、交換する事にしたのだった。
はい、あとは写真でどうぞ(適当)。







ここまで終わると、手間のかかるブリーディングが待っている。手順は簡単だけれど、DOTフルードは気を使うし、エア抜きはある程度時間が必要な作業なので、前後ブレーキのブリーディングをやり終わるとグッタリする。
我が家のMTBはシマノのディスクブレーキを使っていて、こちらの方が安全性の高いミネラルオイルで、準備も作業もずっと楽。どちらにもメリット・デメリットあるものと思うけれど、どちらかと言えば自転車用ディスクブレーキシステムのフルードは、ミネラルタイプに統一されないものかなと。
SRAMロード用油圧ディスクブレーキ - ブリーディング方法の動画
もちろん全編英語。でも、動きを追っていれば手順は理解出来るはず。頑張って。Amazon