さようならPENTAX

2015/05/06(水) - 21:48 | bisoh
先日、ペンタックスのカメラ機材とお別れした。理由は最近外出先での出番がなく、ブログでレビューするための物撮りくらいにしか使わなくなってしまったため。

今回売却したペンタックスの機材たち今回売却したペンタックスの機材たち (c)Bisoh
ペンタックス機はK10Dから使い始めてK-7、K-5、K-5IIsまで買い、その間多い時で10本程度のレンズを所有していた、思い入れのあるメーカーではある。

外で使わなくなったのは、ひとえにAFの鈍重さにある。キヤノンのEOS 5D Mark IIIやEOS 7Dにスポーツシーンで定番のLレンズの組み合わせ、その圧倒的なAF速度と追従性に慣れると戻れなくなった。自分が外で一番撮るのは自転車レースと野球。やはりスポーツを撮るにはペンタックスのカメラは不足だと思い知った。

特に以前のSDMはひどかった。遅いし、機構自体が貧弱なのか突然の故障も数度経験した。速度に関しては、DCモーターを搭載したDA 18-135mmやDA★60-250mmでギリギリ及第点となったが、それでも満足行くものではなかった。

K-5IIs + DA★16-50mm F2.8ED AL IF SDMK-5IIs + DA★16-50mm F2.8ED AL IF SDM (c)BisohDA 18-135mmF3.5-5.6ED AL IF DC WRDA 18-135mmF3.5-5.6ED AL IF DC WR (c)Bisoh

DA 12-24mmF4 ED AL IFDA 12-24mmF4 ED AL IF (c)Bisohオートストロボ AF540FGZオートストロボ AF540FGZ (c)Bisoh

FA 31mmF1.8AL LimitedFA 31mmF1.8AL Limited (c)BisohD FA Macro 100mm F2.8 WRD FA Macro 100mm F2.8 WR (c)Bisoh

AF速度や追従性に目をつぶれば良い点はたくさんある。特徴的な単焦点レンズ群に、他社が及ばないレベルの高い防塵防滴機構を備えたカメラ&レンズ、コンパクトで堅牢なボディ。これらはペンタックスのアイデンティティーと言って良いと思う。

とりわけ防塵防滴については信頼が置ける。過去に何度もレインカバーなしで荒天時の自転車ロードレースにて長時間の撮影を行ったが、一度もトラブルがない。

断続的に降る雨の中行われた2013年の全日本選手権ロードレースで独走する新城幸也選手(K-5IIs + DA★60-250mmで撮影)断続的に降る雨の中行われた2013年の全日本選手権ロードレースで独走する新城幸也選手(K-5IIs + DA★60-250mmで撮影) (c)Bisoh
本当に、AFさえキヤノン並ならペンタックスのフラッグシップ機やレンズは最強のカメラキットになる。しかし現時点でそれはないので仕方がない。

来るべきペンタックス製フルサイズ機に合わせてFA 31mmとD FA 100mm Macroくらいは残しておこうかとも考えたのだけど、すぐ買うかもわからない機材を待って塩付けにしておくのももったいないので全て売ることにした。

ペンタックスの新しいカメラ、新しいレンズを手にとって「これなら!」と感じた時にはまた手元に置くかもしれない。