カンパニョーロのクランク規格の一つ、『ウルトラトルク』のベアリング交換にチャレンジしてみた。自転車工具メーカー・パークツールが販売している専用工具『CBP-3』を使えばとっても簡単。
問題はその工具が高いこと。こんなもので9000円くらい取られる。実にエグい。
だがしかし、自作する時間はないからお金で解決だ(乱暴)!
…高かったから作業で汚れる前にファーの上に置いて高級感出してみた。
パークツールのCBP-3 ウルトラトルク用ベアリングツールセット (c)Bisoh
カンパ純正のウルトラトルク用ベアリングのリペアセット (c)Bisoh
リペア用のベアリングは、スチールボールの3000円くらいの方をチョイス。
注意したいのは、Cクリップはベアリングセットには入っていないこと。つまり、壊したら別途これだけ購入する必要がある。気楽に歪ませたりして無理矢理外してはいけない。
まずはCクリップを外す。とても固い (c)Bisoh
片方のドライバーで持ち上げつつ、少しずつ溝から外していく (c)Bisoh
ある程度までいったら、テコの原理でグイグイ上に押しやれば大丈夫 (c)Bisoh
ふー。ここまで来たら後は上に引き抜くのみ (c)Bisoh
外れたCクリップ。ベアリングセットに付いてないので、絶対に破壊してはいけない (c)Bisoh
ベアリングセットの中身。Cクリップはない (c)Bisoh
Cクリップの溝より上になったらクランク軸が細くなっているので、そこからは工具不要。手でスっと引き抜ける。最後にゴム製のシールを素手で外して作業完了。
次はベアリングの引き抜き。これは簡単。工具を挟み込んで、真っ直ぐになるようにセットする (c)Bisoh
あとは上の取手で中央のネジを回していけばあっさり外れる (c)Bisoh
最後に止水シールを外す。ゴム製で柔らかいから素手でOK (c)Bisoh
右クランク軸にはまっていた部品3点 (c)Bisoh
圧入時にはベアリングを痛めないレベルに叩く力を抑制した方がいい。少しずつ力を上げていって、ベアリングが叩くのに合わせて沈むようになったらその力をキープ。Cクリップの溝を過ぎたら叩くのをやめる。焦らず、位置を確認しながらやるのがオススメ。
まずは新しいシールを入れる (c)Bisoh
力を使わずに入れられるところまでベアリングを入れる (c)Bisoh
圧入工具を入れてコツコツ叩く。そんなに力はいらない。強く叩いてベアリングを痛めないように注意 (c)Bisoh
ベアリング圧入完了 (c)Bisoh
自分はラジオペンチとプライヤーを使って並行に広げてクランク軸に収めた。本来もっと適した工具があるようには思うが、家にあるものでやるしかない。逆に言うとそれなりに丈夫なパーツだから、ぐにゃっと斜めに曲げたりしなければどうにかなる。
難敵Cクリップ再登場。はめるのも大変 (c)Bisoh
ペンチやらプライヤーやらでグイっと広げ、変形しないよう気をつけつつクランク軸に入れる (c)Bisoh
はまった! (c)Bisoh
あとは圧入用工具を入れて弱い力でコツンと叩くだけ (c)Bisoh
軸にはまってしまえば、圧入工具を入れて上から叩くだけ。これはベアリングよりもっと力は弱くて大丈夫。軽く数回叩けば最後にパチンと溝にはまっておしまい。
Cクリップも溝に収まり、交換作業完了 (c)Bisoh
左クランクはCクリップがないから、もっと楽。ベアリングとシールを外して、新しいのを入れるだけ。
Cクリップの脱着については力技になってしまっているので、より良い工具や方法もそのうち探ってみたい。
問題はその工具が高いこと。こんなもので9000円くらい取られる。実にエグい。
だがしかし、自作する時間はないからお金で解決だ(乱暴)!
…高かったから作業で汚れる前にファーの上に置いて高級感出してみた。


リペア用のベアリングは、スチールボールの3000円くらいの方をチョイス。
Cクリップの取り外し
まずは古くなったベアリングの取り外し作業から。左クランクはベアリングを工具で引き抜くだけなので、Cクリップなる固定金具が付いた右クランクの作業を紹介。このCクリップが結構固くて、脱着時に慎重さとパワーが必要。注意したいのは、Cクリップはベアリングセットには入っていないこと。つまり、壊したら別途これだけ購入する必要がある。気楽に歪ませたりして無理矢理外してはいけない。






ベアリングの取り外し
続いてベアリングの取り外し。これはカギ爪のついた工具をしっかり中央へ真っ直ぐアジャストしてやれば、非常に簡単。ネジをグルグル回していけばあっさり外れる。Cクリップの溝より上になったらクランク軸が細くなっているので、そこからは工具不要。手でスっと引き抜ける。最後にゴム製のシールを素手で外して作業完了。




ベアリング装着
ひと通りクリーニングを終えたら、ベアリングの装着へ。これも圧入工具さえあれば、Cクリップの他に苦労する点はない。圧入時にはベアリングを痛めないレベルに叩く力を抑制した方がいい。少しずつ力を上げていって、ベアリングが叩くのに合わせて沈むようになったらその力をキープ。Cクリップの溝を過ぎたら叩くのをやめる。焦らず、位置を確認しながらやるのがオススメ。




Cクリップ装着
続いて再びCクリップ。これをグイーっと広げるのは少々力がいる。前述の通り予備がない状態だから慎重に。自分はラジオペンチとプライヤーを使って並行に広げてクランク軸に収めた。本来もっと適した工具があるようには思うが、家にあるものでやるしかない。逆に言うとそれなりに丈夫なパーツだから、ぐにゃっと斜めに曲げたりしなければどうにかなる。




軸にはまってしまえば、圧入工具を入れて上から叩くだけ。これはベアリングよりもっと力は弱くて大丈夫。軽く数回叩けば最後にパチンと溝にはまっておしまい。

左クランクはCクリップがないから、もっと楽。ベアリングとシールを外して、新しいのを入れるだけ。
Cクリップの脱着については力技になってしまっているので、より良い工具や方法もそのうち探ってみたい。
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