酷暑にそよ風を バルミューダの静かな扇風機『グリーンファン2プラス』

2013/08/19(月) - 19:56 | bisoh
夏だ、暑い。賃貸マンションの我が家にはエアコンが1台しか設置されていないため、部屋の扉を全て開け放ってレトロな扇風機とレトロなサーキュレーターでエアコンの風を全体に送り込むようにして過ごしていた。概ね29度にしておくと付けっぱなしでもあまり電気代はかからない。

だが今年の夏は特別に暑くてエアコンの冷却効果が薄め。仕事部屋にも扇風機を1台追加しよう!ということになった。扇風機には安い物もあるけれど、毎年買い替えるものじゃないから、今回はちょっといい物にしたくてバルミューダのGreenFan 2+(グリーンファン2プラス)に行き着いた。

仕事部屋にやってきたGreenFan 2+仕事部屋にやってきたGreenFan 2+ (c)Bisoh
これはMSX2+みたいな名前が気に入った…わけではなく、近所の家電量販店で購入候補の実物を比較した後、これに決めてそのまま購入。部屋狭いしそんな移動させないから、ということでバッテリーなしの安い方をチョイス。二重構造のファンやその他テクノロジー詳細については公式サイトに詳しく掲載されているから割愛して、使った実感を書いてみる。

最初にグリーンファン2プラスの弱点を挙げてしまうと、簡単にファンの高さが変えられない点がある。それもポールの脱着による2段階のみ。それと上下左右、自動で8の字に首を振ってくれるような機能はない。左右首振りのみ(もちろん手動で首の上向き、下向きは調整できる)。デザインもシンプルなら機能も極めてシンプル。

これを問題としなかったのは、仕事部屋ゆえに作業中は常に椅子に座っているから。自分達の高さが決まっているので、高さを変えなくて良いし、あちこちに風を振りまく必要もない。逆にポール装着時は椅子に座した際、肩口からやや下に来るため仕事中の我々にとって丁度いい高さになる。

モーター部の上に電源ボタンなどが並ぶ。立ち上がってさっとボタンを押せるモーター部の上に電源ボタンなどが並ぶ。立ち上がってさっとボタンを押せる (c)Bisoh側面から見たところ。余計なラインがなくスッキリしてる側面から見たところ。余計なラインがなくスッキリしてる (c)Bisoh

背面背面 (c)Bisoh羽根は内外の二重構造。これがやさしい風のヒミツらしい羽根は内外の二重構造。これがやさしい風のヒミツらしい (c)Bisoh

特筆すべき点は、やはり音が静かだと言うこと。ノイズが極少で仕事の妨げにならない。風量は4段階あって最大にするとやや音は大きくなるものの、部屋が6畳程度なこともあり、猛暑日でも3段め、普段は2段めで十分。狭いからファンに近い、近いとノイズは聞こえやすく気になる、ということでこの静かさは当たり。

もう1つ最終候補として上がっていたダイソンのエアマルチプライヤーは、設置場所がコンパクトになり、羽根が見えないところがかっこいいのだけど、風量に比してファンノイズが大きかった。これは店の実機を比較して確認した。家電量販店だと店内の音も大きくてわかりづらいが、比較となれば機体に耳を近づけ、手をかざして風量を確認すれば違いは把握出来る。

台座、ポール、ファン本体台座、ポール、ファン本体 (c)Bisoh本体を繋ぐコネクターはこんな構造になっていてしっかり嵌る本体を繋ぐコネクターはこんな構造になっていてしっかり嵌る (c)Bisoh

ポールを外して低くするとこうなるポールを外して低くするとこうなる (c)Bisoh
送り出される風はタイトルの通り「そよ風」という感覚に近い。ブワっと空気の塊がやってくる感じがなく、近くに置いても心地よい。それゆえに最大風量はやや弱めとも言える。ノイズや風の質をあまり気にせず、強力な風量を得たければそういった扇風機がベター。

ACアダプターのケーブルは短めなので注意。コンセントの位置と設置場所がマッチしなければ延長ケーブルは必須。バッテリーは別売りの純正品があり、バッテリーがないグリーンファン2プラスにも本体底面にスペースが設けられているため、後付け出来る。我が家と同様、特にあちこち移動させないなら最初に値段の高いバッテリー付きを選ぶ必要はないと思う。

リモコンと台座のインジケーター。リモコンと台座のインジケーター。 (c)Bisoh8点あるインジケーターは上4点がタイマー、下が風量。下の大きな円は電源ランプ。リモコン操作で消灯可能8点あるインジケーターは上4点がタイマー、下が風量。下の大きな円は電源ランプ。リモコン操作で消灯可能 (c)Bisoh

リモコン、ACアダプターとiPhone5との大きさ比較リモコン、ACアダプターとiPhone5との大きさ比較 (c)BisohACアダプターは底面のフタを開けて接続する。バッテリースペースもここACアダプターは底面のフタを開けて接続する。バッテリースペースもここ (c)Bisoh

付属するリモコンや本体上面のコントローラーもシンプルで、ボタンを押すごとに風量が1段階上がり、最大になったら次はまた最少からになる。タイマーも同様、1回押すごとに1時間ずつ加算、4時間の次はオフとなる。首振りはオン/オフのみ。本体側にはなくてリモコンのみに付いている機能としては、台座LEDのオン/オフスイッチがある。

自分は物を買うまでにあれこれ細かく調べるので、時折買い時を逃したりするのだけれど、これは季節ものということもあって、時期を逃さず買えて良かった。グリーンファン2プラスの静音性は特に良い感じ。ファンノイズってどうも暑苦しい気分になるからね。おかげで例年以上の厳しい暑さもなんとか乗り切りつつある。