2020年のはじまりに当たり、オフィスチェアをIKEA「ハッテフィェル」にした話

2020/01/10(金) - 09:40 | bisoh
ボンヤリしていたら、サイトを更新しないまま年越してた。2020年最初の記事は、以前から気になっていたIKEAのオフィスチェア「HATTEFJÄLL(ハッテフィェル)」を買った話。1月3日にIKEAに行き、その座り心地を再確認してから購入。

配送を頼んだので、我が家にやって来たのは1月9日になった。価格は、税込みで椅子が27990円、別売りのアームレストが5,000円、合計32,990円だった。あと配送費が3,000円。ちなみにIKEAはこういった椅子を「デスクチェア」と呼ぶみたい。そんなハッテフィェルの良い点、気になった点などなど。

我が家に届いたIKEAハッテフィェル デスクチェア、の箱我が家に届いたIKEAハッテフィェル デスクチェア、の箱 (c)bisoh上の箱は別売りのアームレスト上の箱は別売りのアームレスト (c)bisoh

まずは組み立て

ハッテフィェルが届いたら、まず梱包を解いて、組み立てることから始まるのだけど、この椅子、ガッシリとしたツクリな分、それなりの重量がある。配送を頼むと、配達の人が部屋の中まで運んでくれるので、組み立てやすい場所まで運んでもらおう。うちは玄関入って横へ行くとモルタル打ちっぱなしの土間的空間になっているので、そこに置いてもらった。

組み立て方はシンプルなので、説明書の図を見て進めれば、そうわからない点はないと思う。そういえば、椅子の色は「グンナレド ベージュ」にした。 全体としてはグレーっぽい色合いだけど、糸に濃淡のアクセントがあって、退屈しない風合い。

キャスターや油圧シリンダーが入ったシートポストは、脚部にしっかり差し込むだけで、カッチリ固定される。工具が必要なのは座面と背もたれを接続する部分のみ。それも背もたれを差し込んでネジ3つ締めれば良いだけだから、迷うことはナシ。工具もそれ用のアーレンキーが付属しており、別途必要となる物もナシ。

ハッテフィェルの全てのパーツと工具。工具のアーレンキーも含めて全て同梱されているハッテフィェルの全てのパーツと工具。工具のアーレンキーも含めて全て同梱されている (c)bisoh
付属のアーレンキーと、背もたれ接続用のネジ3つ。ネジに予備はないのでなくさないようにしたい付属のアーレンキーと、背もたれ接続用のネジ3つ。ネジに予備はないのでなくさないようにしたい (c)bisoh3つのネジとアーレンキーはここ、座面と背もたれの接続に使う3つのネジとアーレンキーはここ、座面と背もたれの接続に使う (c)bisoh

あとは脚部に座面を差し込むだけあとは脚部に座面を差し込むだけ (c)bisoh
ハッテフィェル、アームレストなし版が完成ハッテフィェル、アームレストなし版が完成 (c)bisoh
別売りのハッテフィェル アームレスト(左右逆に置いてしまった)別売りのハッテフィェル アームレスト(左右逆に置いてしまった) (c)bisoh座面の左右に2つずつ穴があり、ここにネジでアームレストを固定する座面の左右に2つずつ穴があり、ここにネジでアームレストを固定する (c)bisoh

アームレスト固定完了。あとはキャップをつけるだけアームレスト固定完了。あとはキャップをつけるだけ (c)bisohアームレストは面積が広い方が手前になる。キャップは少し長めの方が手前アームレストは面積が広い方が手前になる。キャップは少し長めの方が手前 (c)bisoh

アームレストにキャップをつけてスッキリアームレストにキャップをつけてスッキリ (c)bisoh
アームレストもついた完全版ハッテフィェルアームレストもついた完全版ハッテフィェル (c)bisoh

機能もろもろと、好きな点

ハッテフィェルで調整出来るのは以下の5点。

  • 座面の高さ
  • 座面の前後位置
  • 背もたれの高さ(5段階)
  • 背もたれのリクライニングのON/OFF
  • アームレストの前後位置(※別売りアームレスト装着時)

もっとお値段の高い椅子に比べると、アームレストの高さが変えられなかったりとか、かゆい所に手が届く感はないので、物足りない人もいるかもしれない。自分は何度かIKEAに行って試しに座って調整してみたりして、納得した上で買っている。

中でも卵型の背もたれがお気に入り。腰回りはしっかり支えてくれるし、上方へ行くほど細くなるため、座ったまま腕を後方に伸ばすストレッチがやりやすい。リクライニングの強度は調整出来ないのだけど、自分には丁度良かった。ある程度荷重しないと動かないので、良い姿勢を保つための適切なバネがある。

良きデザイン良きデザイン (c)bisoh
右手側の座面高低調整&リクライニングON/OFFレバー右手側の座面高低調整&リクライニングON/OFFレバー (c)bisoh左手側の座面前後調整レバー左手側の座面前後調整レバー (c)bisoh

また、座面や背もたれの曲面が絶妙で、使い手が良い姿勢でいられるように、身体を保ってくれる点が一番気に入ったところ。ちゃんと調整すると、背筋を真っ直ぐ伸ばした状態が楽に保てる。

座面の左右がせり上がっている部分も地味に好き。見た目的な効果だけでなく、アームレストのピラーに身体が直接当たりづらくなっている。

以前使っていたセイルチェアのように不快なきしみ音もすることがなく、椅子全体に剛性感があり、その点も安心。セイルチェアももっと後になって買ったものが1つうちにあって、そちらはきしみ音が最初からしなかった。なので、現行型は改良されていて大丈夫かもしれない。

座って右手側のレバーを上に引くことで座面を上下させられる座って右手側のレバーを上に引くことで座面を上下させられる (c)bisoh右手側レバーは、外側に引っ張ると背面のリクライニングが機能するようにもなる右手側レバーは、外側に引っ張ると背面のリクライニングが機能するようにもなる (c)bisoh

左手側のレバーは、引き上げると座面を前後に調整出来る左手側のレバーは、引き上げると座面を前後に調整出来る (c)bisoh背もたれの調整の仕方。下から5段階に高さを上げていける。一番上に上げたら最下段まで下がる背もたれの調整の仕方。下から5段階に高さを上げていける。一番上に上げたら最下段まで下がる (c)bisoh

あまり好きじゃない点

以下は難点と言い切ってしまうと、違う感じがしたので「自分が好きになれなかった点」として挙げてみた。

  • 座面のクッションが割と硬め(今のところ使いはじめの段階で)
  • ロック機構付きの安全キャスター

初期段階の今、座面のクッションが自分にとっては硬めで、しばしば座り直してお尻や太ももの血流を緩めたくなる。しかしIKEAで座った展示品はもう少し柔らかかったので、使い込むとそれなりにお尻に合ってくるのではないかと思っている。まあ基本的にその状態を基準に買ったわけなので、そのうちそうなってほしいなと。

デスクの前に置いてみたデスクの前に置いてみた (c)Bisoh
座面のクッションは硬め座面のクッションは硬め (c)Bisohキャスターの自動ロック機構は、あまり好きではないかもキャスターの自動ロック機構は、あまり好きではないかも (c)bisoh

とは言え現状でもクッションが柔らく、お尻が沈み込むタイプの座面よりは好き。ああいうのはリラックスには良いけど、フワフワして視線が安定しないし、それを止めるために身体のあちこちに余計な力を使うので、作業には向かない。ハッテフィェルは背もたれのクッションもしっかりしていて腰がツライって事もない。

そして、この椅子の特徴の一つでもある感圧式ロック機構付きの安全キャスター。確かに安全面では良いのだろうと思う。でも自分は好きになれなかった。座ってない時は少し下方向に荷重しながらでないとキャスターが転がらないので、椅子を移動させづらい。だから、キャスターもアームレスト同様別売りにして、これとロック機構なしのキャスターと選択肢を設けてもらいたいところ。

この椅子をお勧め出来ない人

身長160cm以下の人。座面があまり下げられないからだ。165cmくらいの自分が、座面を最低位置にし、膝を90度に曲げた状態で床に足裏がベタ着け出来る感じ。なので、これより低身長の人はツライと思う。まあ自分は座高高めで短足な方だから、脚と言うか膝下長めの162-3cmくらいの人なら自分より楽かも……。それでもさすがに160cmを下回る人は厳しいんじゃないかな?

あれこれ調整出来るので、身長165cm以上ならフィットさせやすいと思うあれこれ調整出来るので、身長165cm以上ならフィットさせやすいと思う (c)Bisoh
なので、これも数cm低めに設定した脚部を別売りにしたらと思ったり。……ってここまで来たら、もうアームレスト、脚部、キャスターとバラバラにして、それぞれ違う種類を売ってもらう方が良い気がしてきた。座面、背もたれ、シートポストまでは統一で、あとのパーツは好みや身長に合わせて購入、みたいな。なんだか自転車みたいになってきたけど、椅子だって本来これが理想だとは思う。同じように長時間座って使うものなわけだし。



と、最後はちょっと脱線気味になってしまった。現況いくつか考慮すべき点があるものの、ハッテフィェルの価格はアームレストを含めて税込み32,990円と、多機能オフィスチェアの中ではリーズナブルな部類。価格とのバランスを考えつつ、自分の身体にフィットする人にはお買い得。

ともあれ、椅子はどこの物でも事前に試座してから買うのがオススメ。見た目だけでは選べないのが椅子。

とにかく新しいワークチェアが来て嬉しいとにかく新しいワークチェアが来て嬉しい (c)Bisoh