あの、マウスボール「BX68MT2」を携え、レトロエクスプレス6号に出展した話

2022/06/05(日) - 20:16 | bisoh
[BX68MT2]X68000マウス・トラックボール用マウスボールを作り、BEEPさんで委託販売して頂いたところまでが前回の記事。で、今回は自分で売ってみよう、と言うことで参戦したレトロエクスプレス出展時の模様を少し。売り子してたので、写真は自分のブースしかありませんです…。

1週間前の週末に準備を終えた当初生産分はブラック35個、グレー15個。Twitterでこの事をつぶやくと、完売すると思う旨のリプをいくつか頂いてしまい、恐れをなして追加生産。最終的にブラック50個、グレー25個、さらにはフルキットと名付けたDDR-725ベアリング4個のキット30包をラインナップして当日を迎えた。

ブラック35個、グレー15個で当初制作したBX68MT2 (c)Hosoda Bisoh
DDR-725を4個つけたフルキットも販売することに (c)Hosoda Bisoh


並居るツワモノの中、ポツネンとタマコロだけ売る我が11番ブース、自分の趣味と仕事の最大の理解者でもある妻がお手伝いをしてくれた。1人だと留守番する人もおらず、トイレにすら行けない状況になるのは目に見えていたので、本当にありがたかった。

なお、販促ポップとマウスボールのパッケージを並べるだけではあまりにも寂しいので、デモ機としてX68000 SUPER+FDX68も用意。BX68MT2を入れたマウス・トラックボール(以下MT)で玉転がしをして遊べるゲーム「アフターバーナー」「サイバリオン」「マーブルマッドネス」「キャメルトライ」の4つを時折入れ替えながら試遊展示を行った。前日……と言うかセットアップに明け方までかかったので、そのまま荷物を車に運びこんで移動となってしまった。超寝不足。

ブース設営を終えて、静かに開場を待つ (c)Hosoda Bisoh

全体設営とブース設営を終え、午前11時いよいよ開場。

開場直後は10数名ほどの方々が自分のブースに列を作った。心配していたよりも混雑せず安心。Twitterのフォロワーさんや、Twitter見て来ました、と言う方とご挨拶を交わしながら、次々とBX68MT2と差し出された千円札達とを交換していく。目の前のやりとりで精一杯で時間の経過はさっぱりわからないけれど、おそらく20分もせずに列はなくなったと思う。

BX68MT2の転がりっぷりを体験してもらえるように、試遊機のX68000も設置 (c)Hosoda Bisoh
ブース裏側。試遊用ゲームはFDX68から起動していたのだけど、念のためオリジナルFDも持ってきていた (c)Hosoda Bisoh


フォトフレームやカゴなど、ブース用の備品は100均(セリア)で揃えた (c)Hosoda Bisoh
価格はレトロエクスプレス限定(今後この価格で売る事はたぶんないです) (c)Hosoda Bisoh


しかし自分が売り子になると、他のブースをじっくり眺める余裕などないのだなあ…と実感。列が途切れ、確かに当ブースを訪れる人はまばらになったものの、妻一人にして、ずっと空けるわけにもいかない。多くの方がTwitterで見たことある方であろうから、せっかく来てくださったのに作者当人が居ないでは申し訳ないし、一緒にお話しが出来ないのは自分もつまらない。

なので全然会場の写真なし。注目度抜群のX68000版グラディウスIIIの展示もプレイはせず、遠目に眺むるのみ。加入させていただいているX68K BBSのブースもちょっと行ってご挨拶したり、合間を見てお買い物をしたり、と言った感じになってしまった。X68K BBSの方からは、おみやげとしてコースターと白い恋人を頂き、感謝。

ステージの方では、13時からは劇団こぐま座さんの公演、15時には真白彩さんのライブを楽しませていただいた。元々が演劇人であり、その美術や照明をやっていた人間なので、ステージで誰かが何かを演じている、と言うシチュエーションだけでも気持ちが盛り上がる。ただ、前述の通りの激しい寝不足とブース対応が重なり、体力を消耗しきっていたのが悔やまれる。

我々大きなお友達を前に繰り広げられる劇団こぐま座さんのステージ (c)Hosoda Bisoh

15時からは真白彩さんのライブ。我々世代に刺さる歌を次々と熱唱! (c)Hosoda Bisoh

試遊として出していたゲームの来場者からの引き合いは、キャメルトライが一番、火を吹くドラゴンがかっこいいサイバリオンも人気。マーブルマッドネスは見た目はわかりやすかったものの、ゲームが難しかったかな。結構皆さん慎重に動かしていたけど、思い切り右へ左へとカウンター当てながら転がしていった方がクリアーしやすかったり。アフターバーナーはマウスでの操作が難しいのとわかりにくさがあったようで、序盤だけで稼働を終了した。

試遊の最初はアフターバーナー。でも一番人気はキャメルトライ (c)Hosoda Bisoh

終盤はさすがに人もまばらになってきたので、X68K BBSブースにてX68000のSH4電源で使える「T2トランス」(かおるさん作)と「フロッピーディスク(5.25インチ)をなんとかする用の「なにか」」(ましろんさん作、FDの盤面をカビチェックのために回すやつ)を購入。

お隣ブースでは、まだ残ってくれていたメガドライブの箱説付きを購入。とうとう我が家に思い入れサイツヨなゲーム機が戻ってきてしまった。買わないようにしていたのに、箱説付きの綺麗な姿を見て、我慢ならず。ぴゅう太も狙っていたのだけれど、早い段階でブース対応している間に売れてしまい、無念。でも好きな方に渡ったようなので良かった。

お客さんが落ち着いたところで、妻にブースに立ってる写真を撮ってもらった (c)Hosoda Bisoh

そうして残りわずかな時は過ぎ、レトロエクスプレスは17時に閉幕。撤収を終え、名残を惜しみつつ駐車場から車で外に出ると豪雨。でも、寝不足の頭には注意力が上がって良かったかもしれない。途中で味の民芸で夕飯を食してから無事帰宅。

何もかもが初めての事で、お会いするのも初対面の方のみ。そんな自分を皆が暖かく迎えてくださり、抵抗なく入っていくことが出来た。主催者・スタッフの皆様、出展者や参加者の皆様、そして長き時を経て、この縁を与えてくれたX68000に感謝。次はしっかり睡眠を取って参加します。

翌日になって車から荷降ろしをして、自分の中でのレトロエクスプレス6号が終了 (c)Hosoda Bisoh