【キット内容&組み立て方】細田美装製プロテクター for RaSCSIダイレクトリンクシールド by すきま工房

2022/09/18(日) - 18:26 | bisoh
こちらは、すきま工房さん制作の「RaSCSIダイレクトリンクシールド(以下、RaSCSI-DLS)」用に作った細田美装製オリジナルプロテクターの部品一覧と組み立て方のページです。すきま工房製以外のRaSCSI-DLSには使えません。

パーツ点数が少ないので、このページを見なくても簡単に組み立て出来ると思いますが、購入後の部品点数の確認などに使っていただければ幸いです。

【購入前の確認必須事項】RaSCSI-DLSにはいくつかのリビジョンがある事を確認しています。このプロテクターが対応するリビジョンは、「基板の四隅にRaspberry Pi Zeroシリーズ用以外のネジ穴が計4つ開いている(基板上のネジ穴の数が合計8つ)」ものです(下記写真参照)。ラズパイZERO用の穴しかないものはプロテクターの底面パーツ等が固定できないので、使えません。

すきま工房さんのRaSCSIダイレクトリンクシールド (c)Hosoda Bisoh

プロテクターを装着したRaSCSIダイレクトリンクシールド (c)Hosoda Bisoh

ACT LEDは位置違いが2種類あることを確認しており、どちらの位置にも対応します。ACT LEDがないリビジョンにも対応しますが、上述したネジ穴4つが存在しない物が多いのではないかと推察します。

ラズパイZERO用以外に、矢印の位置にネジ穴が開いていることが必須 (c)Hosoda Bisoh

ACT LEDはこの位置と、右に5mm程ズレた位置に設置されたものの2種類がある。LEDなしのリビジョンもある。 (c)Hosoda Bisoh

部品一覧

写真にあるものがキットの内容物です。

写真のパーツ類は簡単な仕上げとロゴの塗装をしてあります。実際の製品は3Dプリンターの特性上、積層痕や微かな気泡跡等があり、塗装も含めた一切の仕上げ処理を行っていません。ご自身で仕上げと組み立てを行ってください。

プロテクター for RaSCSI-DLSのキット内容 (c)Hosoda Bisoh

プロテクターに付属するネジ類は写真の通り (c)Hosoda Bisoh


  • Raspberry Pi Zeroシリーズ用パーツ:1枚(スリットが入った板状のパーツ)
  • 底面用パーツ:1枚(一番大きなパーツ)
  • ACT LED用パーツ:1個(オーバル型の穴が開いたもの)
  • ベアメタルUSB PWR用パーツ:1個(凹型のもの)
  • 背面コネクタ類用パーツ:1個(細長いコの字のもの)
  • M2.5 x 8mm ネジ:4本
  • M2.5 x 12mm ネジ:4本
  • M2.5 x 16mm ネジ:2本
  • 11mm高 六角スペーサー:4本
  • M2.5 ナット:10個

組み立て方

写真&キャプションを、順に追って見ていってください。ネジの長さの違いにさえ気をつければ、組み立ては簡単です。

11mm高のスペーサーとナットを用いて、ピンヘッダ付きのラズパイZEROをまず装着する (c)Hosoda Bisoh

スペーサーを固定したところ (c)Hosoda Bisoh
スペーサー固定後の裏面 (c)Hosoda Bisoh


次にラズパイZEROを上面プロテクターとともに装着する (c)Hosoda Bisoh

ラズパイをピンヘッダに挿入 (c)Hosoda Bisoh
プロテクターを重ねてから、8mmのネジ4本を締め込む (c)Hosoda Bisoh


ラズパイZERO側のプロテクター装着が完了 (c)Hosoda Bisoh

次に底面側のプロテクターを装着していく (c)Hosoda Bisoh

最初に12mmのネジとナットを2つずつ用いて、RaSCSI-DLSの基板と一番大きなパーツを固定する (c)Hosoda Bisoh

左右2つの小パーツを細長パーツで挟んで、ネジとナットを締める (c)Hosoda Bisoh

小パーツ固定に使うネジの長さは写真の通り (c)Hosoda Bisoh

組み立て完了 (c)Hosoda Bisoh

底面 (c)Hosoda Bisoh

装着例

我が家のX68000 SUPERにプロテクター付きRaSCSI-DLSを装着したところを写真に撮りました。そもそも当初は頒布は考えておらず、あくまでも自分用にデザインした物なので、個人的な満足感は高いです。

X68000 SUPERの背面に装着 (c)Hosoda Bisoh

ラズパイZERO側から見たX68000接続時の姿 (c)Hosoda Bisoh

仕上げのアドバイス

積層痕を消すための表面研磨には、1000番以上の紙やすりを使うことをお勧めします。粗目のものだと新たに傷がついてしまいます。

逆にサポート材の跡が残る裏面には、320〜400番の紙やすりでザッと削ってから、細目の紙やすりで仕上げていく感じで。

いずれの作業も、やすりで面を斜めにしてしまったり、エッジを削ったりしないように気をつけてください。四角いブロックなどに紙やすりを貼り、面で削るようにすると良いです。

ロゴの塗装は銀のマッキーを使ってます。細い方ではなく、太い方のペン先を使ってサラっとロゴ表面を撫でる感じで塗るとムラなく塗れます。細い方ではペンが這った塗りムラが出来ます。金ロゴもX68000らしさが出て良いかもです。

また、切削/研磨することで表面が白化しますが、食用油などを少しだけ布に染み込ませてプロテクターの表面を磨くと黒い艶が蘇ります。

このプロテクターを装着することでRaSCSI-DLSの基板がカバーされるので、何かと安心感は出るかと思います。良きX68000 & レトロPCライフを!