業績不振すぎて近年の株価の値動きを見るだけで悲しい気持ちになるシャープ。そんなシャープ製品をつい買ってしまう人間が他でもない自分。TVやら冷蔵庫やら、シャープ製品がところどころにある我が家、今回はネットで「武器みたい」と話題になった掃除機『FREED 2』の上位機種、EC-SX310を買ってみた。べ、べつにシャープが好きってわけじゃあないんだからね!
とまあシャープも男にツンデレされたところで嬉しくないと思うけど、せっかく買ったからFREED 2のレビューをしてみる。
ジャーン!FREED 2の外箱 (c)Bisoh
FREED 2 EC-SX310と付属品 (c)Bisoh
これ単に片付けの時に良いのみならず、掃除中もなにげに便利。「掃除中にトイレに行きたくなった」なんて時も、電源を切ってFREED 2を立てたまま行けちゃう。バタンと掃除機を床に倒していかなくていいのだ。戻ってきても自立しているから、掃除機を拾うためにかがむことなく楽に掃除を再開出来る。
また、掃除機の重心が上にあるから倒れやすいかと思いきや、そうでもない。もちろん人や物がぶつかったりすれば倒れるけれども、ちょっと触れて揺らしたくらいでは倒れない。掃除が終わったらバッテリーを抜いて充電器に放り込んでおけば、FREED 2上部の重量が減り、安定感も少し増す。我が家ではリビングの隅に自立状態で保管している。
マジックバランスにより自立する。意外に安定感ある (c)Bisoh
前から見たところ (c)Bisoh
現行の他社製品は知らないけれど、DC62以前に使っていた国産掃除機の印象と比較しても静かになったなーと思う。掃除機ならこんなものだろうと言える音量。これより静かに掃除したいならモップがけとかで良いんじゃないだろうか。
FREED 2は、その点問題ない。ダストカップセットはワンタッチで外せるし、そこからダストカップ、フィルターと次々バラせ、丸洗いも出来る。ゴミも捨てやすい。これ以上どうするの?というくらいの簡単さ。これはSX210も310も同じ。
グレーのレバーを下げてダストカップセットを外す (c)Bisoh
ダストカップセットを外したところ (c)Bisoh
ダストカップは黄色いボタンを押すと外れる (c)Bisoh
ダストカップを外したところ (c)Bisoh
フィルターカバーは赤いボタンを押しながら上に抜くと外れる (c)Bisoh
フィルターカバーを外したところ (c)Bisoh
充電器には拡張ノズルを挿せる台座も付けられるため、機材をバラバラに置かなくて済むのも良いところ。
FREED 2 EC-SX310とバッテリー (c)Bisoh
バッテリーカバーは右横のレバーをスライドすると開く (c)Bisoh
バッテリーを入れたところ (c)Bisoh
バッテリーを入れると、数秒ほど電池マークが緑に光る (c)Bisoh
排気口は横にあり、排気が顔にかかったりしないのが嬉しい (c)Bisoh
ただし、この台座は充電器の重量で押さえるだけの仕組みで、充電器にしっかり固定出来ない点はマイナス。充電器はそれほど移動させる物ではないとは言え、ノズル台座と一体型で作ってほしかったかな。
ちなみにバッテリーを出し入れする動作は弾倉を装填するみたいな感じで、ここも武器みたいと言われる所以かも。
充電器と拡張ノズル立て (c)Bisoh
ノズル立て。カチっとハマるのかと思いきや、凹凸を合わせて充電器を上から載せるだけ (c)Bisoh
ノズル立てをつけたところ。左右どちらにも対応 (c)Bisoh
バッテリー挿して拡張ノズルも立てるとこんな感じ (c)Bisoh
だから、お値段が1万円以上違っても下位機種のEC-SX210より、このEC-SX310がオススメ。SX210は初代の機構そのままの部分があるようで、吸引力はやや劣るようだし、パワーヘッドも便利ヘッドも付いていない。吸引力や使い勝手を考えれば間違いなくSX310。
また、SX310の特徴の1つであるパワーヘッドは、裏返すと黒いドラムに虹色のブラシが付いていて、さながら自転車競技の世界チャンピオンを表すアルカンシェルジャージのようである。惚れる。
「床みがきブラシ」を備えたパワーヘッド (c)Bisoh
ブラシはアルカンシェルカラー(虹色)で自転車レース好きにも訴求している(違 (c)Bisoh
そのパワーヘッドには自走式機構があるため、特にフローリングの上ではかなりスムースに掃除機が進む。マジックバランスにより掃除機の重さをあまり感じさせない点も素敵。
ベンリヘッドもクッションやカーテンのホコリ取りに活躍してくれている。パワーヘッドの滑らかな動きに慣れると少し重い感じがするのだけど、よく考えればこれが普通なのだよね。
そしてSX210、SX310共通のベンリブラシ。実は幅さえ許せばすき間ノズルより使い勝手がいい。ブラシでホコリを掻き出しながら吸い取れる。本体直付けに見えるけれど、延長パイプの先に付け替えて、高い所や遠い所にも対応。なにこれ便利。
2WAYベンリヘッド。ノズル部分を横に引きながら首を回すと90度回転させられる (c)Bisoh
ノズルのドラムを引いて回すと吸引モードも切り替えられる (c)Bisoh
ペットの抜け毛用モード(写真上が開口) (c)Bisoh
ふとん・カーテン用モード(写真下が開口) (c)Bisoh
FREED 2の先端についたベンリブラシ。延長パイプの先にも付け替え出来る (c)Bisoh
使用状態にしたベンリブラシ (c)Bisoh
ギャッベ(南ペルシアの遊牧民による手織り絨毯)から抜けた毛もちゃんと吸ってくれるし、フローリングなら先述の自走式のパワーヘッドとマジックバランスによってスイスイ動き、ゴミを吸い込んでくれる。髪の毛も細かいチリも大丈夫。
きっと今のコード式掃除機ならもう少しパワーがあると思うけど、EC-SX310の吸引力に不満があるかと問われれば「ない」、そんな感じ。
パワーヘッドで吸引。スムースに動く (c)Bisoh
こんなに取れた! (c)Bisoh
コードレスで取り回しが楽な上、音も大きくないため、掃除機をマメにかけるようになった。髪の毛が日々落ちる洗面台周りなどは毎日かけている。マンション住まいのため、爆音コード付き掃除機だとちょっと遠慮してしまっていたのが、こうして個人の習慣まで変えるのだから、なかなかの物じゃないだろうか。
あでも1つ不満を言わせてもらえば、なぜプラズマクラスターが出ないんかと。科学がどうこうじゃないんだ、シャープのアイデンティティだよこれは。武器っぽいんだから吸うだけじゃなく何か出さないと、やっぱり。まあとにかくオススメだ。
すき間ノズルをつけると本当にSF系の武器っぽい (c)Bisoh
くらえ!プラズマクラスタァァァ(出ない) (c)Bisoh
ロングノズルをつけて構えてみた (c)Bisoh
シャープと言えば、自分はスマホも5月までAQUOS PhoneのSHL24を使っていたり、もっと昔はX68000 EXPERT IIを持っていたりとか、とにかく「自分の要求を満たす事」に重点を置いて絞り込んでいくとシャープ製品に行き着く頻度が高い。シャープ製品良いですよ。社運を賭けると大コケするけど、今だって地味に目のつけどころがシャープな物も多いですよ。
「シャープなんてダッセーよなー、ソニーの方が面白いよなー」とか言われてもいいんだ。生きろ。マンハッタンシェイプ!
とまあシャープも男にツンデレされたところで嬉しくないと思うけど、せっかく買ったからFREED 2のレビューをしてみる。


自立するのはいいことだ
確か初代FREEDはスタンドがないと立たなかったはずだけど、このFREED 2はマジックバランスなる重心設計の見直しにより、スタンドがなくても自立する。これ単に片付けの時に良いのみならず、掃除中もなにげに便利。「掃除中にトイレに行きたくなった」なんて時も、電源を切ってFREED 2を立てたまま行けちゃう。バタンと掃除機を床に倒していかなくていいのだ。戻ってきても自立しているから、掃除機を拾うためにかがむことなく楽に掃除を再開出来る。
また、掃除機の重心が上にあるから倒れやすいかと思いきや、そうでもない。もちろん人や物がぶつかったりすれば倒れるけれども、ちょっと触れて揺らしたくらいでは倒れない。掃除が終わったらバッテリーを抜いて充電器に放り込んでおけば、FREED 2上部の重量が減り、安定感も少し増す。我が家ではリビングの隅に自立状態で保管している。


たぶん静か
まず、長らく使っていたダイソンの爆音掃除機『DC62』と比べると恐ろしく静か。現行の他社製品は知らないけれど、DC62以前に使っていた国産掃除機の印象と比較しても静かになったなーと思う。掃除機ならこんなものだろうと言える音量。これより静かに掃除したいならモップがけとかで良いんじゃないだろうか。
高いメンテナンス性
通常使用における掃除機のメンテナンス性と言えば、吸ったゴミをどうするか、フィルターのお手入れどうするか、の2点になるかと思う。FREED 2は、その点問題ない。ダストカップセットはワンタッチで外せるし、そこからダストカップ、フィルターと次々バラせ、丸洗いも出来る。ゴミも捨てやすい。これ以上どうするの?というくらいの簡単さ。これはSX210も310も同じ。






バッテリー分離型はやっぱり良い!
加えてコードレス掃除機について回るのがバッテリー問題。本体とバッテリーが一体型の掃除機を買わず、FREED 2を選んだのは予備バッテリーさえ買えば掃除時間を延ばせるから。充電器には拡張ノズルを挿せる台座も付けられるため、機材をバラバラに置かなくて済むのも良いところ。





ただし、この台座は充電器の重量で押さえるだけの仕組みで、充電器にしっかり固定出来ない点はマイナス。充電器はそれほど移動させる物ではないとは言え、ノズル台座と一体型で作ってほしかったかな。
ちなみにバッテリーを出し入れする動作は弾倉を装填するみたいな感じで、ここも武器みたいと言われる所以かも。




EC-SX310の豊富なノズルがいろいろ便利
EC-SX310は自走式のパワーヘッドをはじめ、ベンリヘッドも最初から付属するなど、家庭における様々な状況に対応出来るようになっている。だから、お値段が1万円以上違っても下位機種のEC-SX210より、このEC-SX310がオススメ。SX210は初代の機構そのままの部分があるようで、吸引力はやや劣るようだし、パワーヘッドも便利ヘッドも付いていない。吸引力や使い勝手を考えれば間違いなくSX310。
また、SX310の特徴の1つであるパワーヘッドは、裏返すと黒いドラムに虹色のブラシが付いていて、さながら自転車競技の世界チャンピオンを表すアルカンシェルジャージのようである。惚れる。


そのパワーヘッドには自走式機構があるため、特にフローリングの上ではかなりスムースに掃除機が進む。マジックバランスにより掃除機の重さをあまり感じさせない点も素敵。
ベンリヘッドもクッションやカーテンのホコリ取りに活躍してくれている。パワーヘッドの滑らかな動きに慣れると少し重い感じがするのだけど、よく考えればこれが普通なのだよね。
そしてSX210、SX310共通のベンリブラシ。実は幅さえ許せばすき間ノズルより使い勝手がいい。ブラシでホコリを掻き出しながら吸い取れる。本体直付けに見えるけれど、延長パイプの先に付け替えて、高い所や遠い所にも対応。なにこれ便利。






超強力ってわけじゃないけれど、必要十分な吸引力
爆音の割に普通の吸引力しかなかったダイソン DC62を使っていたせいか、EC-SX310は必要十分な吸引力と言える。ギャッベ(南ペルシアの遊牧民による手織り絨毯)から抜けた毛もちゃんと吸ってくれるし、フローリングなら先述の自走式のパワーヘッドとマジックバランスによってスイスイ動き、ゴミを吸い込んでくれる。髪の毛も細かいチリも大丈夫。
きっと今のコード式掃除機ならもう少しパワーがあると思うけど、EC-SX310の吸引力に不満があるかと問われれば「ない」、そんな感じ。


まとめ
そんなわけで性懲りもなく買ってしまったシャープ製品たる掃除機『FREED 2』。不満らしい不満もなく、数週間使っている。コードレスで取り回しが楽な上、音も大きくないため、掃除機をマメにかけるようになった。髪の毛が日々落ちる洗面台周りなどは毎日かけている。マンション住まいのため、爆音コード付き掃除機だとちょっと遠慮してしまっていたのが、こうして個人の習慣まで変えるのだから、なかなかの物じゃないだろうか。
あでも1つ不満を言わせてもらえば、なぜプラズマクラスターが出ないんかと。科学がどうこうじゃないんだ、シャープのアイデンティティだよこれは。武器っぽいんだから吸うだけじゃなく何か出さないと、やっぱり。まあとにかくオススメだ。



シャープと言えば、自分はスマホも5月までAQUOS PhoneのSHL24を使っていたり、もっと昔はX68000 EXPERT IIを持っていたりとか、とにかく「自分の要求を満たす事」に重点を置いて絞り込んでいくとシャープ製品に行き着く頻度が高い。シャープ製品良いですよ。社運を賭けると大コケするけど、今だって地味に目のつけどころがシャープな物も多いですよ。
「シャープなんてダッセーよなー、ソニーの方が面白いよなー」とか言われてもいいんだ。生きろ。マンハッタンシェイプ!
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