MacBook Air (Mid 2012)のSSDを1TB近くまで増量し、旧SSDをOWC Envoy外付けケースに移植

2016/11/20(日) - 11:39 | bisoh
2016年もあと少しのところで、まだ2015年の話である。2015年の12月頃、MacBook Air (Mid 2012)の512GB SSDが間もなくいっぱいにならんとしていたので、OWC製の960GB SSDと外付けSSDケース・Envoyのキットを購入し、増量した。Touch Bar搭載MacBook Proが出た今もまだまだ現役!

OWC SSD 960GB for MacBook Air(Mid 2012) + EnvoyのキットOWC SSD 960GB for MacBook Air(Mid 2012) + Envoyのキット (c)Bisoh
このSSD、まず購入時に注意が必要なのは、MacBook Air用SSDが年式によって違ったコネクタ形状をしていること。OWCのショッピングサイトでも年式を選択するようになっている。自分のMacBook AirはMid 2012なので、それに適合したキットを注文した。在庫があれば、USから7〜10日ほどで届く。

実はOWCのMacBook Air用SSDとEnvoyを買うのは2度目。以前使っていたMacBook Airで256GBから480GBに増量している。その時に記事を書き損ねた上、今回1年近く塩漬けしてからようやく記事を書く。なんともノンビリしすぎ。

キットに付属のドライバー2つ。トルクスのT5と星型のTs5キットに付属のドライバー2つ。トルクスのT5と星型のTs5 (c)BisohMacBook Airの裏ブタのネジの脱着には星型のTs5ドライバーを使用するMacBook Airの裏ブタのネジの脱着には星型のTs5ドライバーを使用する (c)Bisoh

さてさて、換装に入る。キットには960GB SSDと、外付けSSDケースのEnvoy、MacBook Airの分解に使用するT5 & Ts5のドライバーまでついている。つまりこれ1セット買ってしまえば、新たに工具を買うことなくSSD換装を完了出来る仕組み。

MacBook Airの底ブタ取り外しは、先端が星型のTs5ドライバーを使って行う。この辺り詳しくは、以前のバッテリー交換の記事を読んでもらうといいかも。

パカっとフタを取り外すと、ちょうど筐体の真ん中近くに横たわっているのがSSDモジュール。これのネジ1本をT5ドライバーを使って外し、SSDをちょっと浮かせつつコネクタから引き抜く。

我が家のMacBook Air(Mid 2012)に入っていたのはサムスン製512GB SSD我が家のMacBook Air(Mid 2012)に入っていたのはサムスン製512GB SSD (c)BisohSSDの取り外しにはT5ドライバーを使うSSDの取り外しにはT5ドライバーを使う (c)Bisoh

ネジを外したらやや浮かせながらSSDを引き抜くネジを外したらやや浮かせながらSSDを引き抜く (c)Bisoh外した時と逆の手順でOWC SSD 960GBを取り付け外した時と逆の手順でOWC SSD 960GBを取り付け (c)Bisoh

続いて新しい960GB SSDを逆の手順ではめ込み、ネジを締め、MBAのフタを締め、またネジを締め、で、作業完了。

すっかり書き忘れていたけれど、事前にTime Machineなどを使って外付けHDDなどに元のSSDのバックアップを取っておくことを忘れずに。Mac OSのバージョンについては、今回のように同一機種におけるストレージ換装ならたぶん最新版にしなくても大丈夫だと思うけど、新機種にデータを復元する場合は最新版にしておいた方が良い。

T5ドライバーでネジを止めるT5ドライバーでネジを止める (c)Bisoh装着完了!装着完了! (c)Bisoh

SSDケース、OWC EnvoyとSSD 960GBの大きさ比較SSDケース、OWC EnvoyとSSD 960GBの大きさ比較 (c)Bisoh
あとは最初の起動後にディスクユーティリティーを使ってバックアップから新SSDへのデータ復元を開始し、マッタリ待つこと数時間。改めて初期設定を行えば、容量が約2倍に増したMacBook Airが稼働し始める。やっぱり常時外部ストレージを繋がなくて済む環境は快適。

Time MachineでバックアップしておいたHDDを接続Time MachineでバックアップしておいたHDDを接続 (c)Bisohディスクユーティリティーにある『Time Machine バックアップから復元』を選んでフニフニと手順を進め、あとは待つだけディスクユーティリティーにある『Time Machine バックアップから復元』を選んでフニフニと手順を進め、あとは待つだけ (c)Bisoh

OWC Envoy 外付けSSDケース

960GB SSDへのバックアップ復元作業をしている間に、元の512GB SSDをOWC Envoyに入れた。

キット付属のT5ドライバーがあれば取り付けは簡単。筐体を閉じている2本のネジを緩めて中へとアクセスし、コネクタにMacBook Airから取り外したSSDを挿入。再び筐体を閉じネジをしめて完成。

Envoyが入っている袋にはアップルのファクトリーSSDだけ入れろ的な事が書いてあるEnvoyが入っている袋にはアップルのファクトリーSSDだけ入れろ的な事が書いてある (c)BisohEnvoy SSDケースにはゴム脚が2つ付くEnvoy SSDケースにはゴム脚が2つ付く (c)Bisoh

OWC EnvoyのネジはT5OWC EnvoyのネジはT5 (c)BisohEnvoyのフタを開けたところEnvoyのフタを開けたところ (c)Bisoh

このEnvoyのアクセスランプの色は白だった。以前のEnvoyは青色LEDで強烈な光を放っていたのだけれど、色が変わり、少しおとなしくなった印象。目に優しい。

でもこれ、我が家での使用機会はかなり少ない。こいつの容量が少ないから換えたわけで、外付けストレージを繋ぐならもっと大容量でないと使い勝手が悪くて。HDDより速いから作業用にするか、あとは緊急用として取っておくくらいしか使い道はないのだよね。もちろん外したSSDが無駄にならない点は評価出来る。

オリジナルのSSDを入れる。ケースの中にネジはないオリジナルのSSDを入れる。ケースの中にネジはない (c)Bisohフタを締めて付属のUSBケーブルを繋げば外付けSSDの出来上がりフタを締めて付属のUSBケーブルを繋げば外付けSSDの出来上がり (c)Bisoh

OWC Envoyを接続したところ。アクセスランプは白OWC Envoyを接続したところ。アクセスランプは白 (c)Bisoh

その後

SSD換装からほぼ1年後の今、その残り容量はどうなっているかと言うと、すでに40GBほどしかない。そろそろ2TB SSDでも出てくれないと、半年も経たないうちに枯渇しそう。もう4年使ったので、買い替えも視野に入る頃。

現在MacBook Airシリーズは、その地位を薄く軽くなった新MacBook Pro 13インチに追われ、終焉を迎えようとしている。問題は、Touch Bar搭載MacBook ProのSSDがロジックボードに半田付けされている事(!)。RAMに続き、ついにSSDも直付け、単体交換不能になってしまった。

すでに1TBじゃ足りないわけなので、こうなるとTouch Bar搭載モデルでは15インチ2TB仕様しか選択肢がない。でもこれはデカい重い。それならSSDが交換可能なTouch Bar非搭載13インチか。しかしこれはUSB-Cのコネクタが片側2個のみ。はてさて…。