水没OK! iPhone 6 Plus用の防水&耐衝撃ケース、カタリスト『CT-WPIP145』レビュー

2015/05/19(火) - 21:56 | bisoh
iPhone 6 Plusは筐体が薄くなり、縁が丸くなったことで大きさの割には持ちやすい。しかしその丸みと重量でツルっと落としやすくもある。そして自分は自転車乗り。特にイベントなどでは雨が降っても乗るため、防水はしておきたい。しかも操作性は失わずに。

iPhone 6 Plusを入手してから1週間少々経った日、そんな面倒くさいことをかなえるケースを購入した。catalyst(カタリスト)の『CT-WPIP145』がそれ。カラーはホワイトで、品番はCT-WPIP145-WTとなる。5m完全防水・防塵・2m耐衝撃・Touch ID対応と言う、どこでも行けちゃいそうなケースである。

catalyst CT-WPIP145のパッケージcatalyst CT-WPIP145のパッケージ (c)Bisoh5m防水、2m上から落としても平気な耐衝撃性、Touch ID対応などを謳う5m防水、2m上から落としても平気な耐衝撃性、Touch ID対応などを謳う (c)Bisoh

CT-WPIP145のパッケージ中身。ストラップと取扱説明書が付属CT-WPIP145のパッケージ中身。ストラップと取扱説明書が付属 (c)Bisoh
正直なところiPhone 6 Plusは大きいので、これ以上のサイズアップと重量増は避けたかった。それでも水没や落下によって使用不可能となる危険性を考えれば、こういうケースを装着した方が良いよね、と決断。

経験上、防水ハウジングは価格相応の防水性や耐久性を備えるため、予算とした1万円を超えない範囲で評価が高く、価格も一番上のこの『CT-WPIP145』を選んだ。そんなお高めケースの性能はいかに。操作性や防水性能をレビューしてみた。

表面ケースにiPhone 6 Plusを入れ、背面ケースを閉める表面ケースにiPhone 6 Plusを入れ、背面ケースを閉める (c)Bisohカバーの浮きがないようにチェックしながらしっかりはめ込むカバーの浮きがないようにチェックしながらしっかりはめ込む (c)Bisoh

CT-WPIP145と一体になったiPhone 6 PlusCT-WPIP145と一体になったiPhone 6 Plus (c)Bisoh

グリップ感アップ、タッチパネルの操作性はなかなか良好

まず懸念していたサイズアップによる利便性のダウンは、使ってみたら不安が払拭された。

CT-WPIP145を装着すると額縁部分が一段高くなり、かつシリコンゴムで囲まれているせいで、指のかかりが良くなって、手元から落とす心配が減った。これは嬉しい誤算。

ポケットに入れても縁のシリコンゴムのグリップにより、ペダリングの最中などに滑り落ちる心配が軽減された。自分が普段から履くサイクリング用のカジュアルパンツは、タイトでポケットにもフィット感があるため、今のところここからは一度も落ちていない。

当たり前だけど、ケースをつけたことでひと回り大きくなる。グリップ感は増す当たり前だけど、ケースをつけたことでひと回り大きくなる。グリップ感は増す (c)Bisoh尻ポケットに入れたところ。周囲のシリコンゴムがグリップするおかげで滑り落ちる心配が減った尻ポケットに入れたところ。周囲のシリコンゴムがグリップするおかげで滑り落ちる心配が減った (c)Bisoh

底面は開けられるようになっており、ケースを外さず充電などが可能底面は開けられるようになっており、ケースを外さず充電などが可能 (c)Bisoh底面のゴムをめくったところ底面のゴムをめくったところ (c)Bisoh

タッチパネルの操作性は、画面左右の端が縁の盛り上がりによって若干押しづらくなった程度。画面端での細かい操作があまり必要でなければ大丈夫。でも指太めの人はちょっと困るかも。

それと通話スピーカーの下あたりが、スピーカー用パッキンのせいかわずかに浮く。シビアな操作を要求される場合には厳しいものの、指でちゃんと押さえると反応してくれるので、これも読書&音楽中心の自分にとってはあまり問題なし。

スピーカーの防水パーツのせいでこの辺がわずかに浮くスピーカーの防水パーツのせいでこの辺がわずかに浮く (c)BisohケースをつけたiPhone 6 Plusは236g。本体が172gだから+64gほどケースをつけたiPhone 6 Plusは236g。本体が172gだから+64gほど (c)Bisoh

ボタンを押すには力がいる

ホームボタンのクリック感はケースなしと変わらない感触。しかしスリープボタンや音量ボタンはかなり硬くなり、力を入れてしっかり押し込まないといけない。中でも音量ボタンは押しづらい。

押し方のコツを掴んだり、ボタン自体が馴染んできたりして購入当初より多少マシになったが、何らかの工夫でもう少し押しやすくして欲しかったところ。

画質やや落ち

写真でわかりづらい点として、液晶画面の画質低下がある。ポリカーボネートのカバーがつくせいで少しカラーノイズが載ったような感じ。実害はないものの、一世代前の液晶に戻ってしまったようで、素のiPhone 6 Plusの画面を見た後だと残念な気持ちになるのは確か。これも防水のためである。

通話性能わずかにダウンも許容範囲

通話はやはりスピーカーとマイクに1枚カバーが入る分、若干こもる。おそらく相手方もややこもった感じに聞こえているはず。

しかし音量さえ適度に調整しておけば、少なくとも聞き取りづらいという事はなく、普通に会話ができる範囲。これで不満なら防水機能を捨ててオープンタイプのケースを使うしかない。

Touch IDはしっかり機能

iPhone 6 & 6 Plusの利便性を大いにアップしてくれるTouch ID、最初ほとんど認識されず「おやおや?」と思ったのだけれど、ケースを装着した状態で再設定したらケースのない状態とほぼ変わらない認識度になった。

Touch IDも問題なく機能。ただし指紋はケース装着後に登録し直した方が良いTouch IDも問題なく機能。ただし指紋はケース装着後に登録し直した方が良い (c)Bisoh

防水性能もバッチリ

説明書に「防水テストしてからにしろよ」って書いてあるのに、いきなりiPhone 6 Plusを入れた状態で水道でバシャバシャ水をかけてみた。

水バシャァァァァァ水バシャァァァァァ (c)Bisoh水バシャァァァァァ水バシャァァァァァ (c)Bisoh

結果………大丈夫!バッチリ防水されてる!

水によってタッチパネルは一時的に使えなくなるけど、ボタンを使って撮影したりは可能。もちろん水を拭き取ればタッチパネルはすぐ機能する。しっかりした防水性能を持っていることがわかったので、落下によるケースのヒビ割れなどがない状態を確認しつつ手入れをしていれば、それなりの期間はもちそう。

へーきへーきへーきへーき (c)Bisoh

シリコン部分に色移りする

唯一の難点と言うか、物質の性質上の問題が1つ。それは、しばらくポケットに入れていたらシリコン部分にジーンズの染料の色が移ってしまったこと。カラーバリエーションにブラックもあるから、衣服などからの色移りが気になる人はそちらを選んだ方が良さそう。

ジーンズの染料がシリコン部分についてしまったジーンズの染料がシリコン部分についてしまった (c)Bisoh洗ったら染料はまずまず取れた洗ったら染料はまずまず取れた (c)Bisoh

外観上の問題と言うだけで大事な基本性能に問題があるわけでないから、自分はこのまま使い続けている。どうせ毎日使っていれば遅かれ早かれ汚れるし傷もつくということで。

まとめ

耐衝撃性能については、2m上からは試していないのだけど、座った状態で手元から落とした際はなんともなかった。実はこのシチュエーションでもう3回くらい落としているのだけど、ケースも大事なiPhone 6 Plusもダメージなしで済んでいる。

『CT-WPIP145』は雨中のサイクリングで要求される性能を概ね満たしてくれているので、お財布の中身さえ許せばサイクリストにオススメ出来る製品。しかしケアなしで永久に防水してくれる製品なんてのはないので、自転車と同じく水を被った後のメンテナンスや、落とした後の筐体チェックは忘れないようにしたい。

説明書には装着方法やお手入れ方法が写真つきで載っている説明書には装着方法やお手入れ方法が写真つきで載っている (c)Bisoh外し方。底面のゴムをめくった後、コインでグリっとやる外し方。底面のゴムをめくった後、コインでグリっとやる (c)Bisoh

防水パッキンなどのお手入れの仕方防水パッキンなどのお手入れの仕方 (c)Bisoh