Sony α6000を買った。イキサツは自転車で100km、総獲得標高3000mの山岳ライドをした際に、一眼レフのK-5IIs + DA18-135mmの重量が、終盤に来てズシリときたから。これがストラップと合わせると1.3kgほどあるのだ。防塵防滴、天候の変化には強いので使ってきたものの、猛暑の中の3000mアップはさすがに身体に堪えた。
実を言うと、同様の機材軽量化が理由で、以前一度Sony NEX-7 + 18-55mmのレンズキットを購入し、結局数ヶ月後に手放している。確かにこれは軽かった。が、高級機の触れ込みや価格とは裏腹に、UIや機能一つ一つが全く煮詰まっていないカメラ、と言うのがその評価。
NEX-7を購入した目的は、じっくり構えて撮るためでなく、ライドの行く先々で、サッと構えてサッと撮り、また乗って走る、と言う行動パターンに軽量さが生きると思ったから。ただ、そうした素早さが要求される時にボタンやコントロールダイヤルのカスタマイズ性の低さ、メニューの使いづらさが致命的だった。
加えてファインダーのアイピースカップの外れやすさ。袈裟懸けにしてNEX-7を背負ったり構えたりしていると、いつの間にかアイピースカップが服かどこかにひっかかって外れ、なくなっているという悲しさを2回ほど味わった。ISO AUTOが1600までというのも痛かった。確かに綺麗には撮れるのだけれど、とにかくインターフェイスがクイックな撮影に向いていなかった。
こんな評価なのに何故また後継機たるα6000に戻ってきたか。それは少し前に店頭でいじってみた感触がなかなか良かったからである。これは使えるかもしれない、と言うことで今回改めて購入に至った。
さて、α6000で何がどう変わったか、NEX-7使用時の記憶を辿りつつ比較していってみた。
■コントロールダイヤル&ホイールのクリック感が改善。
NEX-7ではだいぶ緩かったのが、しっかりとしたクリック感が加えられている。うっかり回し過ぎて目標数値を行き過ぎてしまうことが減った。実際わずかな差だと思うけれど、感触の差は大きい。
■アイピースカップはNG。
これは諦めた上で買ったものの、何も変わっていないのだからやはり不満ではあり。NEX-7と同様に短い爪で上下を軽く止めているだけ。なぜNEX-7、NEX-6、α6000と3世代も進んでおきながら普通の一眼レフのようにスライド式にしないのか。仕方がないから撮影後、本体とアイピースカップの周囲にテープを巻いて補強した。改善を強く要望したい。
■メニューがタブ形式になった。
これはグッド!大きなアイコン&グリッド形式だったNEX-7のメニューに比べて遥かに使いやすい。タブを移動した瞬間に子項目が見られるので素早く設定したい項目にたどり着ける。カスタマイズ可能項目も増えていて、ボタンやコントロールダイヤルなどに対する機能割り当てもかなり自由度が上がった。
■内臓ストロボはフードの付いたSEL1670Zではケラれる。
今回同時に買ったレンズがSEL1670Zで、フードを付けてそれを使っていると、ストロボの高さが足りていないためレンズが陰になり、画面の左下が暗くなる。ポップアップ機構を見直して、発光部の高さを若干上げてもらえれば良いなと思う。フードを外した状態だと28mm辺りからケラれがなくなる。
ちなみにストロボは指を使えば天井へ向けられるけれど、バウンスしてまともな光量を得られるほどのガイドナンバーなどあるはずもなく、暗く写る。まあこれは元々イリーガルな操作で、評価の対象にしてはいけない話。試しにやってみただけ。
■バッテリーの減りが速い。予備は必須。
これは速くなくていいのだけども…。NEX-7と変わらぬバッテリー容量のため、連続して使っているとみるみるバッテリーが減っていく。光学ファインダー機と違い、EVFにも背面液晶にmこ余分な消費電力がかかるためだろう。NEX-7時代も同様だったため、今回は先回りしてアクセサリーキット『AAC-TRW』を同時購入しておいた。もしかすると1日中撮影しながら活動するには3つくらい必要かもしれない。
■EVFは見やすくなったものの連写しつつの流し撮りには向かない。
連写中、シャッターが切れる度にEVFの一瞬映像が止まる。光学ファインダーでは当然起き得ない現象で、これまたシビアなシーンでは問題。ただライドの際はそれほど連写を使わないから、今回要求する実使用シーンの中では許せるレベル。EVF自体は見やすいのでOK。
■AFが速い!
この点については発売当初から言われている通り、かなり速い。ブラボー、ファストハイブリッドAF。まったり感のあったNEX-7のフォーカシングスピードの遥か上を行く。晴れの屋外のみならず、通常照明下の部屋の中でも、ボタンを押した瞬間スパっと合焦してくれて心地よい。
AF関連でしいて不満を言うなら、一度中央ボタンを押してフォーカスポイント移動モードに切り替えないといけないので、本当にシビアなシーンの撮影には向かないのが残念。加えてフォーカスポイントの移動量も調整出来ればよりベター。天地か左右に離れた被写体へとフォーカスを移したい際、移動量が細かすぎるとポイントを移動している間にシャッターチャンスを逃がしてしまう。
■軽い!小さい!
もちろんこれが今回購入に至った一番のポイント。その上で自分の手に馴染むグリップサイズであったことが大きい。我が家で一番大きなEOS 5D Mark IIIと比べるとそのサイズの差は歴然。
と、こんなところ。背面液晶のティルト機能はNEX-7とほぼ同じで、特に不満もないため写真だけ紹介。セルフィーとか全くやらないので、これだけ動けば十分。
こうして見るとだいぶ不満点があると感じられるだろうけれど、中級機に求める機能でないものもあるし、実際はNEX-7よりもずっと使いやすくなっていて良い感触。AF速度やUIの改善、カスタマイズ性の向上で、サッと構えてサッと撮るがしやすくなった。
次は一緒に購入したレンズ、SEL1670Z(Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS)のサイズ感や重量について書くつもり。写りの良さを重視しつつも、やはりサイズと重量がまず重要なのだ。
実を言うと、同様の機材軽量化が理由で、以前一度Sony NEX-7 + 18-55mmのレンズキットを購入し、結局数ヶ月後に手放している。確かにこれは軽かった。が、高級機の触れ込みや価格とは裏腹に、UIや機能一つ一つが全く煮詰まっていないカメラ、と言うのがその評価。
NEX-7を購入した目的は、じっくり構えて撮るためでなく、ライドの行く先々で、サッと構えてサッと撮り、また乗って走る、と言う行動パターンに軽量さが生きると思ったから。ただ、そうした素早さが要求される時にボタンやコントロールダイヤルのカスタマイズ性の低さ、メニューの使いづらさが致命的だった。
加えてファインダーのアイピースカップの外れやすさ。袈裟懸けにしてNEX-7を背負ったり構えたりしていると、いつの間にかアイピースカップが服かどこかにひっかかって外れ、なくなっているという悲しさを2回ほど味わった。ISO AUTOが1600までというのも痛かった。確かに綺麗には撮れるのだけれど、とにかくインターフェイスがクイックな撮影に向いていなかった。
こんな評価なのに何故また後継機たるα6000に戻ってきたか。それは少し前に店頭でいじってみた感触がなかなか良かったからである。これは使えるかもしれない、と言うことで今回改めて購入に至った。
さて、α6000で何がどう変わったか、NEX-7使用時の記憶を辿りつつ比較していってみた。
■コントロールダイヤル&ホイールのクリック感が改善。
NEX-7ではだいぶ緩かったのが、しっかりとしたクリック感が加えられている。うっかり回し過ぎて目標数値を行き過ぎてしまうことが減った。実際わずかな差だと思うけれど、感触の差は大きい。
■アイピースカップはNG。
これは諦めた上で買ったものの、何も変わっていないのだからやはり不満ではあり。NEX-7と同様に短い爪で上下を軽く止めているだけ。なぜNEX-7、NEX-6、α6000と3世代も進んでおきながら普通の一眼レフのようにスライド式にしないのか。仕方がないから撮影後、本体とアイピースカップの周囲にテープを巻いて補強した。改善を強く要望したい。
■メニューがタブ形式になった。
これはグッド!大きなアイコン&グリッド形式だったNEX-7のメニューに比べて遥かに使いやすい。タブを移動した瞬間に子項目が見られるので素早く設定したい項目にたどり着ける。カスタマイズ可能項目も増えていて、ボタンやコントロールダイヤルなどに対する機能割り当てもかなり自由度が上がった。
■内臓ストロボはフードの付いたSEL1670Zではケラれる。
今回同時に買ったレンズがSEL1670Zで、フードを付けてそれを使っていると、ストロボの高さが足りていないためレンズが陰になり、画面の左下が暗くなる。ポップアップ機構を見直して、発光部の高さを若干上げてもらえれば良いなと思う。フードを外した状態だと28mm辺りからケラれがなくなる。
ちなみにストロボは指を使えば天井へ向けられるけれど、バウンスしてまともな光量を得られるほどのガイドナンバーなどあるはずもなく、暗く写る。まあこれは元々イリーガルな操作で、評価の対象にしてはいけない話。試しにやってみただけ。
■バッテリーの減りが速い。予備は必須。
これは速くなくていいのだけども…。NEX-7と変わらぬバッテリー容量のため、連続して使っているとみるみるバッテリーが減っていく。光学ファインダー機と違い、EVFにも背面液晶にmこ余分な消費電力がかかるためだろう。NEX-7時代も同様だったため、今回は先回りしてアクセサリーキット『AAC-TRW』を同時購入しておいた。もしかすると1日中撮影しながら活動するには3つくらい必要かもしれない。
■EVFは見やすくなったものの連写しつつの流し撮りには向かない。
連写中、シャッターが切れる度にEVFの一瞬映像が止まる。光学ファインダーでは当然起き得ない現象で、これまたシビアなシーンでは問題。ただライドの際はそれほど連写を使わないから、今回要求する実使用シーンの中では許せるレベル。EVF自体は見やすいのでOK。
■AFが速い!
この点については発売当初から言われている通り、かなり速い。ブラボー、ファストハイブリッドAF。まったり感のあったNEX-7のフォーカシングスピードの遥か上を行く。晴れの屋外のみならず、通常照明下の部屋の中でも、ボタンを押した瞬間スパっと合焦してくれて心地よい。
AF関連でしいて不満を言うなら、一度中央ボタンを押してフォーカスポイント移動モードに切り替えないといけないので、本当にシビアなシーンの撮影には向かないのが残念。加えてフォーカスポイントの移動量も調整出来ればよりベター。天地か左右に離れた被写体へとフォーカスを移したい際、移動量が細かすぎるとポイントを移動している間にシャッターチャンスを逃がしてしまう。
■軽い!小さい!
もちろんこれが今回購入に至った一番のポイント。その上で自分の手に馴染むグリップサイズであったことが大きい。我が家で一番大きなEOS 5D Mark IIIと比べるとそのサイズの差は歴然。
と、こんなところ。背面液晶のティルト機能はNEX-7とほぼ同じで、特に不満もないため写真だけ紹介。セルフィーとか全くやらないので、これだけ動けば十分。
こうして見るとだいぶ不満点があると感じられるだろうけれど、中級機に求める機能でないものもあるし、実際はNEX-7よりもずっと使いやすくなっていて良い感触。AF速度やUIの改善、カスタマイズ性の向上で、サッと構えてサッと撮るがしやすくなった。
次は一緒に購入したレンズ、SEL1670Z(Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS)のサイズ感や重量について書くつもり。写りの良さを重視しつつも、やはりサイズと重量がまず重要なのだ。
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